過去ログ - 【艦娘による不審船への対応案件】長良「停船セヨ」五十鈴「立チ入リ検査ヲ実施スル」
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5: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:28:30.39 ID:084IZWFd0


 ――"我らの将軍様を讃えよう"


以下略



6: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:30:00.14 ID:084IZWFd0



 ――夕焼けに染まる海を、長良と五十鈴が進んでいた。
 潮風に髪を靡かせて白い航跡を引きながら進む2人は、船団護衛を終えて佐世保に帰投する最中だった。
以下略



7: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:31:01.36 ID:084IZWFd0
「ん、大丈夫ね…」

 五十鈴は、その"平和な海の息吹"に笑みを浮かべた。
 やがて見えてきた船影はフェリーだった。"海の英雄"を一目見ようと、デッキには大勢の人々が溢れている。
 彼らは眼下の小さな2人に、歓声をあげて手を振った。長良と五十鈴も、速度を落すと笑顔で手を振り返す。
以下略



8: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:31:56.02 ID:084IZWFd0
読みにくくないかな…。
ちょっと不安、ご指摘ありましたら、よろしくお願いします。


9: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:33:59.01 ID:084IZWFd0

 ――同じ頃、通報を受けた海上保安庁の巡視船"ちくご"が、日本海を急行していた。
 既に海自のP-1哨戒機が追跡をおこなっており、ちくごのレーダーも不審漁船と思わしき反応を捉えていた。

「こちら監視塔。当該船舶を発見しました、どうぞ」
以下略



10: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:35:40.80 ID:084IZWFd0

「こちら監視塔。デッキに船員達が出て来ました、どうぞ」

 船長は双眼鏡を覗いた。
 漁船の船尾、そこに搭載されたコンテナの周りで船員達が作業を始めた。
以下略



11: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:37:27.57 ID:084IZWFd0


 長良と五十鈴が、夜の海を航行している。
 もう鎮守府はすぐそこで、市街地の明かりが彼方に見えていた。

以下略



12: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:38:17.05 ID:084IZWFd0

 2人は驚きに顔を見合わせた。
 ――海上警備行動。海保の対応能力を越えた事態が起こった際に、防衛大臣から海自に対して発令される治安維持行動だ。
 この事案で出撃するのは初めてだった。しかし2人は目を合わせると頷く。

以下略



13: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:39:37.05 ID:084IZWFd0

「こちら巡視船あかいし。不審船は尚も航行を続けている、どうぞ」

 "あかいし"は、僚艦たちと共に漁船を追跡していた。

以下略



14: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:40:49.06 ID:084IZWFd0

 何もできない悔しさに、船長は奥歯を噛んだ。
 だが漁船は領海線から僅かのところまで迫っている。このままでは領海を侵犯されるのは必至だった。
 船長としては、それだけは絶対に避けたかった。ただでさえ海保の存在意義は、深海棲艦の存在によって揺らいでいるのだ。
 ここでみすみす領海を侵犯されるような大失態を起こせば、海保の信頼は失墜してしまう。
以下略



15: ◆T7uO1oLoAM[age]
2014/11/23(日) 21:42:14.31 ID:084IZWFd0

 ――2人は漆黒の海を、レーダーだけを頼りに疾走していた。

「五十鈴、向こうの位置は?」
「このまま真っ直ぐよ。海保の巡視船、それから例の不審船の反応があるわ」
以下略



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