19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/26(水) 15:34:56.85 ID:RnBvvHTn0
「入部届け?」
俺はその紙に大書きされた文字を読み上げた。
「そう」
ご丁寧に俺の名前まで書きこんであるその紙を見つめていると、
「文芸部」
長門が部の名前を言った。
「入部しろってことか?」
「そう」
俺の質問に対して、長門が言葉短く肯定の返事を寄越してきた。
「文芸部にはわたししかいない。廃部の危機」
闇色の瞳が俺を見つめる。
「なんで俺なんだ?」
「入学してから三週間。言葉を交わしたのはあなただけ」
長門はじーっと俺を見ている。
「本を読まんから幽霊部員になるかもしれんぞ?」
「構わない」
ぼっちの美少女とお近づきになれる機会だったからという訳ではなかったが、こうして俺は文芸部員になった。
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