99:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/11/29(土) 16:47:54.57 ID:mF27YQOS0
部室のドアを開ける。
なんだか違和感を感じた。
昨日と何かが違う。
100:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/29(土) 16:48:27.55 ID:mF27YQOS0
「雑然としていた物はどこに片付けたんだ?」
二日前まで部室には湯呑の様な実用性の高いものから、演劇部の衣装の様なものまで様々な物で溢れていた。それらが一切なくなっており、今は長机とパイプ椅子しかない。
「………」
101:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/29(土) 16:57:38.39 ID:mF27YQOS0
仕方がないので携帯のアプリを起動し、パズルゲームをして時間を潰す。
しかしすぐに飽きた。
何故か異常に退屈だ。
102:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/11/29(土) 17:09:47.74 ID:mF27YQOS0
そして時刻は五時半もう十分だろう。
他所のクラスと言うのはどうも緊張する。
そう思いながら一年五組の教室の引き戸を開けた。
103:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/11/29(土) 18:16:52.15 ID:mF27YQOS0
「わたしは朝倉涼子」
少女が名乗った。
「ああ、俺は----」
104:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/29(土) 18:17:27.04 ID:mF27YQOS0
「この銀河を統括する情報統合思念体によって造られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース。それが、わたし達」
長門の自己紹介を思い出した。
「わたしの仕事は長門さんのバックアップ。そして長門さんの仕事は涼宮ハルヒを観察して、入手した情報を統合思念体に報告すること」
105:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/11/29(土) 22:11:49.38 ID:mF27YQOS0
「いつの頃からは解らないけど長門有希は涼宮ハルヒから力を移していたみたいなの」
朝倉は唖然としている俺に構わず続ける。
「例えば昨日から今日にかけて。具体的には午後十一時四十三分からの二時間三十分の間に小規模な情報爆発が観測されたの。その時に涼宮ハルヒに関する環境改変が行われた」
106:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/29(土) 22:12:17.13 ID:mF27YQOS0
「それが俺とどう関係があるんだ?」
「わたしとしてはどっちでもいいんだけどね」
朝倉はそう前置きをした上で、
107:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/29(土) 22:13:19.52 ID:mF27YQOS0
本。というと、いつぞや長門が俺に貸した異様に厚いハードカバーのことか?
「そう。読まないといけないけれども、読んでしまってはいけない気がして読めなかったあの本」
朝倉は俺が抱えていたモヤモヤとした気持ちを言語化した。
108:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/11/29(土) 23:03:28.54 ID:mF27YQOS0
その日、家に帰った俺は机の上の本を手に取った。
例の長門から渡された本だ。
朝倉に言われたからと言う訳ではないがいい加減、読んで長門に返さないとな。
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