過去ログ - 花陽「その柔らかな細腕で」
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2014/11/26(水) 23:07:21.34 ID:Fuq4CkdS0
 しとしと、しとしと。雨が降って、降って、降って――

 白い部屋に、少女が一人。
 部屋と同じように白い服に身を包んで、ただただ静かにそこに居た。
 瞼を閉じて、何かを待つように。

 彼女――小泉花陽はスクールアイドルである。いや、「だった」と言うべきだろうか。
 友人に背中を押されて参加したスクールアイドルグループで、幾つもの壁を乗り越え、有終の美を飾り――だが。
 ほんの数カ月前に起こった凄惨な事故に巻き込まれ、結果としてもう二度と大地を踏みしめることが出来なくなった彼女は、壊れかけた心を携えて、この部屋で佇んでいる。


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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/26(水) 23:07:52.51 ID:Fuq4CkdS0
 ガラリ。控えめな音をたてて扉が開いた。
 オレンジの髪を揺らしながら、活発そうな少女が部屋へ入る。
 星空凛。この部屋の主の親友だ。

「かーよちん! 今日も来たよーっ」
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/26(水) 23:08:33.23 ID:Fuq4CkdS0
 その声音は明るい。

 だが、深い間柄である花陽にはわかってしまう。彼女は無理をしている。

 自分が重荷になっている。
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/26(水) 23:09:14.36 ID:Fuq4CkdS0
「今日はね、新米のおにぎりを持ってきたんだよっ」

「わっ、ほんと!? 嬉しいっ」


以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/26(水) 23:09:49.12 ID:Fuq4CkdS0
 精一杯の虚勢でそう返す。

 彼女の笑顔を壊してはいけない。/どうでもいい、楽になりたい。


以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/26(水) 23:10:32.57 ID:Fuq4CkdS0



「ごめんね、凛ちゃん。なんだか眠くなっちゃった」

以下略



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2014/11/26(水) 23:11:11.16 ID:Fuq4CkdS0



「ごめんね、凛ちゃん。なんだか眠くなっちゃった」

以下略



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