13: ◆FLVUV.9phY[sage]
2014/12/06(土) 16:42:28.16 ID:x2ueaAjJo
  
  伏し目がちに長い髪をなびかせる少女は黒のタイツに包まれた足を持ち上げて進む。 
  自然と店内の野郎共の視線を集めているとも気づかずに。 
  
  手にしたトレイには三人分の飲料と、二箱のアップルパイ。 
14: ◆FLVUV.9phY[sage]
2014/12/06(土) 16:43:38.10 ID:x2ueaAjJo
  
 ★◎ 
  
  
  白の少女と黒の少女は出会う。惹かれあう運命は均衡、愛と信念は交わり納まる。 
15: ◆FLVUV.9phY[sage]
2014/12/06(土) 16:45:05.48 ID:x2ueaAjJo
  
 ★◇ 
  
  
  闇に紛れる少女は月を眺める。見上げた先には疑問と瞬き。 
16: ◆FLVUV.9phY[sage]
2014/12/06(土) 16:46:18.60 ID:x2ueaAjJo
  
 ★ 
  
  
  正午過ぎ、太陽は空の中央に輝く。 
17: ◆FLVUV.9phY[sage]
2014/12/06(土) 16:47:29.37 ID:x2ueaAjJo
  
 「例えそれが一般人を危険に晒すことになったとしても?」 
  
 「可能性を持っている時点で一般人とは言えないと思うわよ?」 
  
18: ◆FLVUV.9phY[sage]
2014/12/06(土) 16:48:44.13 ID:x2ueaAjJo
  
 ★◎ 
  
  
 「キリカ。彼女の様子はどうだった?」 
19: ◆FLVUV.9phY[sage]
2014/12/06(土) 16:49:57.51 ID:x2ueaAjJo
  
 ★◇ 
  
  
  黒、青、桃。三色の頭が連れ立って進む。 
20: ◆FLVUV.9phY[sage]
2014/12/06(土) 16:51:08.39 ID:x2ueaAjJo
  
  少しだけ、時は遡る。瑠璃の少女が病室の前へと立った時と同じころ。 
  病院一階の待合室にて冷笑的な少女が控えめな少女へと語りかける。 
  
 「今日のお昼休みに彼女に会ってきたわ」 
21: ◆FLVUV.9phY[sage]
2014/12/06(土) 16:52:33.63 ID:x2ueaAjJo
  
 ★◎ 
  
  
  鬱屈なため息を吐きだして、壊れた少女は今へと戻る。 
22: ◆FLVUV.9phY[sage]
2014/12/06(土) 16:53:58.12 ID:x2ueaAjJo
  
 「貴方がシテキタことを考えれば無理もないことです。 
 しかし、私は考えました。貴方という人物こそ私が手を組むのに相応しい、と」 
  
 「へぇ、何か企んでいるのね」 
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