過去ログ - 京太郎「リア充は」ハギヨシ「爆発しろ」
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132: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:04:15.29 ID:U+fY6r/Co
「なんとか揃いましたわね」

「ええ、きっとみなさん喜んでくださいます」

「あなたのお陰ですわ。ありがとう、ハギヨシ」
以下略



133: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:04:43.29 ID:U+fY6r/Co
日が落ちてきて寒くなったからか、くしゃみをしてしまった。
ハギヨシの目の前でしてしまったと思うと恥ずかしい。
……ですが、これはこれで狙い通り。
くしゃみをするつもりはなかったけれど、いずれにせよ防寒対策を万全にしなかったのはこのため。
寒くなってきたといって、ハギヨシと密着しても不自然ではない状況にすることが目的!
以下略



134: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:05:10.99 ID:U+fY6r/Co
「お待たせいたしました」

風のように消えたハギヨシは5分と経たずに戻ってくると、手袋とマフラーを差し出した。
見たことのないデザインをしていて、両方とも真新しい。
すぐ仕えるようにするためか、値札も包装もされていないけれど、どちらも新品であることに疑いはない。
以下略



135: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:05:38.76 ID:U+fY6r/Co
……ハッ!? よ、喜んでいる場合ではありませんわ!
家にハギヨシのためのプレゼントを用意していましたのに、このまま渡してしまうとハギヨシからプレゼントを貰ったから、慌てて用意したように思われてしまうじゃありませんの!?
どうしましょう……と、とりあえず、今のうちに言っておけば、慌てて用意したとは思われないはずですわ。
言うべきことを決めて、ハギヨシに話しかける。
ハギヨシはプレゼントと思わなくていいなどと言っているが、そんな訳にはいかない。
以下略



136: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:06:06.23 ID:U+fY6r/Co
私の言葉を聞いたハギヨシは意外そうな顔をしている。
そんなに意外だと言いたいのでしょうか。まったく失礼ですわ。

「そんなに意外な顔をしなくでもいいでしょう? 一たちに感謝の気持ちとしてプレゼントを渡すのですから、あなたに渡しても不思議ではありませんわ」

以下略



137: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:06:34.11 ID:U+fY6r/Co
突然体が傾く。傾く直前の感触からすると、どうやら凍った地面に足を滑らせてしまったようだ。
話をするのに夢中で足元を見ていなかった。
せめて手を出して頭を打たないようにしないと――

「お嬢様!!」
以下略



138: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:07:02.41 ID:U+fY6r/Co
「かしこまりました。ご随意になさってください」

「ええ、もちろんですわ」

ハギヨシは私の言い訳に意外と早く納得した。
以下略



139: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:07:31.49 ID:U+fY6r/Co
腕を組んだまま商店街を歩いていると、前方に見覚えのある姿を見かけた。
隣にいる男子に見覚えはないけれど、あれはまさしく宮永咲!

「……おや。ハギヨシ、あそこにいるのは宮永咲じゃありませんの?」

以下略



140: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:07:59.66 ID:U+fY6r/Co
「宮永さん、お久しぶりですわね」

「ど、どうもこんばんは」

「須賀くんもお久しぶりです。宮永様とご一緒ということは清澄高校の生徒だったのですね」
以下略



141: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:08:27.39 ID:U+fY6r/Co
「こ、恋人!?」

「クリスマスイブに2人でデートなんて、恋人以外のなにものでもないじゃありませんの」

顔を朱に染めた宮永咲に、当然だと言葉を返す。
以下略



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