過去ログ - 京太郎「リア充は」ハギヨシ「爆発しろ」
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135: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:05:38.76 ID:U+fY6r/Co
……ハッ!? よ、喜んでいる場合ではありませんわ!
家にハギヨシのためのプレゼントを用意していましたのに、このまま渡してしまうとハギヨシからプレゼントを貰ったから、慌てて用意したように思われてしまうじゃありませんの!?
どうしましょう……と、とりあえず、今のうちに言っておけば、慌てて用意したとは思われないはずですわ。
言うべきことを決めて、ハギヨシに話しかける。
ハギヨシはプレゼントと思わなくていいなどと言っているが、そんな訳にはいかない。
以下略



136: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:06:06.23 ID:U+fY6r/Co
私の言葉を聞いたハギヨシは意外そうな顔をしている。
そんなに意外だと言いたいのでしょうか。まったく失礼ですわ。

「そんなに意外な顔をしなくでもいいでしょう? 一たちに感謝の気持ちとしてプレゼントを渡すのですから、あなたに渡しても不思議ではありませんわ」

以下略



137: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:06:34.11 ID:U+fY6r/Co
突然体が傾く。傾く直前の感触からすると、どうやら凍った地面に足を滑らせてしまったようだ。
話をするのに夢中で足元を見ていなかった。
せめて手を出して頭を打たないようにしないと――

「お嬢様!!」
以下略



138: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:07:02.41 ID:U+fY6r/Co
「かしこまりました。ご随意になさってください」

「ええ、もちろんですわ」

ハギヨシは私の言い訳に意外と早く納得した。
以下略



139: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:07:31.49 ID:U+fY6r/Co
腕を組んだまま商店街を歩いていると、前方に見覚えのある姿を見かけた。
隣にいる男子に見覚えはないけれど、あれはまさしく宮永咲!

「……おや。ハギヨシ、あそこにいるのは宮永咲じゃありませんの?」

以下略



140: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:07:59.66 ID:U+fY6r/Co
「宮永さん、お久しぶりですわね」

「ど、どうもこんばんは」

「須賀くんもお久しぶりです。宮永様とご一緒ということは清澄高校の生徒だったのですね」
以下略



141: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:08:27.39 ID:U+fY6r/Co
「こ、恋人!?」

「クリスマスイブに2人でデートなんて、恋人以外のなにものでもないじゃありませんの」

顔を朱に染めた宮永咲に、当然だと言葉を返す。
以下略



142: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:09:54.34 ID:U+fY6r/Co
微笑ましいやりとり。思わず顔がほころびそうになるけれど、それより須賀さんの視線が気になった。
なんとも思ってないという言葉の語尾を濁しつつ、隣にいる幼馴染のことを見る姿が、なんとなく、彼女を意識しているようなそんな気がした。
顔を膨らませて拗ねた幼馴染にうろたえる様子もそんな考えを強くさせる。
助け舟なんて出す必要もなかったというわけで、正直羨ましい。

以下略



143: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:10:29.50 ID:U+fY6r/Co
一応聞いてみるとやはり腕を組んでいるということを気にしているようだ。
まあ、疑問に思うのは当然。
というか恋人として見て欲しくてやっているのだ。恋人に見えないようならそれこそ意味がない。
本当は恋人だと言ってしまいたいのだけれど、それを言ったらハギヨシは即座に離れてしまうだろうから言うことは出来ない。

以下略



144: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:10:57.05 ID:U+fY6r/Co
「おや。透華お嬢様、そろそろ戻りませんと時間が」

ぼうとしていた私にハギヨシが声をかける。
まだすぐに帰らなければならないという時間ではないが、そろそろ帰りのことを気にし始めたほうがよい時間だった。
今夜はハギヨシと2人きりのクリスマスという滅多にない機会ですし、もう切り上げましょう。
以下略



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