過去ログ - 京太郎「リア充は」ハギヨシ「爆発しろ」
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139: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:07:31.49 ID:U+fY6r/Co
腕を組んだまま商店街を歩いていると、前方に見覚えのある姿を見かけた。
隣にいる男子に見覚えはないけれど、あれはまさしく宮永咲!

「……おや。ハギヨシ、あそこにいるのは宮永咲じゃありませんの?」

以下略



140: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:07:59.66 ID:U+fY6r/Co
「宮永さん、お久しぶりですわね」

「ど、どうもこんばんは」

「須賀くんもお久しぶりです。宮永様とご一緒ということは清澄高校の生徒だったのですね」
以下略



141: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:08:27.39 ID:U+fY6r/Co
「こ、恋人!?」

「クリスマスイブに2人でデートなんて、恋人以外のなにものでもないじゃありませんの」

顔を朱に染めた宮永咲に、当然だと言葉を返す。
以下略



142: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:09:54.34 ID:U+fY6r/Co
微笑ましいやりとり。思わず顔がほころびそうになるけれど、それより須賀さんの視線が気になった。
なんとも思ってないという言葉の語尾を濁しつつ、隣にいる幼馴染のことを見る姿が、なんとなく、彼女を意識しているようなそんな気がした。
顔を膨らませて拗ねた幼馴染にうろたえる様子もそんな考えを強くさせる。
助け舟なんて出す必要もなかったというわけで、正直羨ましい。

以下略



143: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:10:29.50 ID:U+fY6r/Co
一応聞いてみるとやはり腕を組んでいるということを気にしているようだ。
まあ、疑問に思うのは当然。
というか恋人として見て欲しくてやっているのだ。恋人に見えないようならそれこそ意味がない。
本当は恋人だと言ってしまいたいのだけれど、それを言ったらハギヨシは即座に離れてしまうだろうから言うことは出来ない。

以下略



144: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:10:57.05 ID:U+fY6r/Co
「おや。透華お嬢様、そろそろ戻りませんと時間が」

ぼうとしていた私にハギヨシが声をかける。
まだすぐに帰らなければならないという時間ではないが、そろそろ帰りのことを気にし始めたほうがよい時間だった。
今夜はハギヨシと2人きりのクリスマスという滅多にない機会ですし、もう切り上げましょう。
以下略



145: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:11:37.12 ID:U+fY6r/Co
「あなたの話していた須賀さんは清澄高校の生徒でしたのね」

腕をギュッと抱きしめ直してハギヨシに声をかける。

「ええ、私も驚きました」
以下略



146: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:12:05.53 ID:U+fY6r/Co
「もう、鈍いですわね! あの2人が本当に単なる幼馴染なのか、それとも付き合っていて照れ隠しでああ言っているのか、どちらだと思います?」

「そういうことでしたか。そうですね……宮永様は須賀くんのことを意識しているようでしたが、須賀くんの様子を見る限り恋人ではなさそうかと」

ハギヨシも宮永咲が須賀さんを意識しているということは気付いているようだ。
以下略



147: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:13:03.84 ID:U+fY6r/Co
「鈍感な男の子が、幼馴染も女の子だということに気づいて意識し始めてしまう……王道ですわね」

そしてこれでようやくお膳立てが終わり。
あの2人のことは申し訳ないけれど話のきっかけに使わせてもらった。
次のハギヨシの反応を待って、次から本題に――
以下略



148: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:13:38.14 ID:U+fY6r/Co
「……ハギヨシ。私達も宮永さんと須賀くんと同じように幼馴染ですわね」

「辞書のような定義で言うのであれば間違いなく」

そう、私とハギヨシは紛れも無く幼馴染だ。
以下略



149: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2015/04/11(土) 23:14:27.19 ID:U+fY6r/Co
「僭越ではございますが、須賀くんと宮永様のようにはならないであろうと愚考いたします」

「……そうですの。それはなぜです?」

予想していた中で、もっとも想像したくなかった答えがハギヨシの口から告げられる。
以下略



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