過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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221:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:08:00.98 ID:t8V4LTxho
そのペルソナが、仰々しく両腕を振りかざすと、あたりの空間に、風が吹き始めた。初めは僅かな風だったが、それはすぐに、真空の刃を伴う、ハルヒの体を中心とした旋風となり、俺たちの体を一度に襲った。

『か、風です! えと、吹き飛ばされないようにしてください!』

「ラウレッタ!」
以下略



222:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:09:01.09 ID:t8V4LTxho

「ゆかりちゃんっ!」

妹が叫び、岳羽さんと斧の間に、新たに障壁を作り出す。その障壁によって阻まれ、光の斧が弾き返される。しかし、それによって、初めに張られた、魔法を無効化するための障壁が解除された。辺りを吹き荒れる嵐と、かまいたちが、俺たちを襲う。

以下略



223:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:10:02.83 ID:t8V4LTxho
時を同じくして、屋上に吹き荒れる風が、弱まってきたのを感じた。先ほどのマントのペルソナが去ってから、時間が経った為だろう。今なら、ペルソナを召喚できる。

「行け、ネミッサ!」

ハルヒの傍らに立つ、鏡の女神に向けて、無数の拳を解き放つ。
以下略



224:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:11:08.58 ID:t8V4LTxho

「く……は……」

ペルソナが受けたのと同様の傷を、全身に刻み込まれ、ハルヒはついに、膝をついた。その手の中のペルソナカードが地に落ち、霧散する。

以下略



225:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:12:01.19 ID:t8V4LTxho
俺は、黙ったまま、古泉に視線を向けた。神妙な面構えで、ハルヒの姿を、痛々しそうに見つめている。

「違う……もう……許されないの……私は……」

ハルヒが言うと、伊織は目を見開きながら、
以下略



226:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:13:03.02 ID:t8V4LTxho



………

以下略



227:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:14:00.88 ID:t8V4LTxho

「俺を助けてくれたのは……お前だったのか」

「あんたの『ダンテ』は、私の心の海から生まれた者……だから、ちゃんと、返してもらおうと思ってね」

以下略



228:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:15:02.55 ID:t8V4LTxho
ハルヒが咆哮すると同時に、ハルヒのペルソナは、足下を蹴り、こちらへと向かって駆けてきた。
それを迎え撃つべく、僅かに遅れ、俺のダンテが羽ペンを構える。
ハルヒのペルソナは、両の手に携えた、俺のダンテのそれよりもわずかに小ぶりな羽ペンを、眼前で交差させ、全体重をかけて、俺に斬撃を放ってきた。
ダンテは、両手で握り締めた羽ペンを右から左に薙ぐ形で、その剣撃を受け止める。
攻撃は―――決して重くない。当たり前だ、ハルヒは既に、満身創痍なのだから。
以下略



229:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:16:01.61 ID:t8V4LTxho

「キョン……お願い……」

宝石のようなハルヒの瞳から、涙が滲み出してくる。まるで、今まで押し殺していた、真実の感情が、溢れ出しているかのように。
涙は、ハルヒの顔を、あっという間に、くしゃくしゃにした。
以下略



230:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:17:00.76 ID:t8V4LTxho
ハルヒの言葉は、突然、何かに遮られるように、途切れた。
俺とハルヒの二人しか存在しない、このモナドの屋上で、いったい、何がハルヒの言葉を遮ったのか。

「―――ひっ」

以下略



231:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:18:02.03 ID:t8V4LTxho

「テメエは、何者だ」

俺のその言葉を聴くと、そいつは、ハルヒの顔で、何やら満足そうに笑い

以下略



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