過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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90:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 21:41:47.76 ID:gIGEqEoto

「一時間につき一日……ってことは、もう僕らがここに来てから、まる二日ですか……?」

「ええ、そうよ。そして、もうすぐまる三日目が過ぎようとしてるわ」

「ええっ!?」

声を上げる一同。朝倉は、零時計の文字盤を見ながら話す。

「一分後、私たちを含めたまま、この迷宮……タルタロスだったっけ? タルタロスは一時的に力を失い、北高に戻るわ。次に再びタルタロスの姿を取り戻すのは、それから更に二十四時間後、次の影時間。……あと三十秒よ」

「そんな……あっ、あの時と同じ……」

山岸さんが、思い当たるものがあるのか、ぽつぽつと何かを呟いている。

「いい? その二四時間の間に、長門さんと言う人が、今、私たちが過ごした一時間のデータを元に、何かしらのアプローチを掛けてきてくれるはず。
 多分、あの人なら、少なくとも今の時点で、妹ちゃんや、あなたたちの残りの仲間が無事かどうかもわかるはずよ。
 そして、私たちがこの先どうすれば、この影時間を終わらせることが出来るのかもね。空間が安定したこの中庭からなら、彼女と連絡を取れるはずよ」

「そんなことが出来る、ペルソナがあんのかよ?」

「ペルソナ?」

朝倉が、何だこいつ。と言わんばかりの表情で、伊織を見る。
すまん伊織。俺が適当な説明をしたから悪いんだな。

「知らないわよ、そんなの。あの人にペルソナなんて使えるのかしら? 長門さんにもう一人の自分なんて、居そうにないけど……さ、あと、十秒よ」

朝倉のカウントダウンと共に、零時計の秒針が長針と重なり、新たな影時間が始まる。
体感的に、時間が過ぎたことが分かる要素は、何一つない。


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