過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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95:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 21:48:20.11 ID:gIGEqEoto
その後、山岸さんからの連絡は特に無く、十五分ほどの時間を掛け、俺たちは三十四階へたどり着いた。階段を上り終えると同時に、山岸さんからの通信が来る。

『あっ、着きました、三十四階ですね。……探知できます、そのフロアに、妹さんがいます。ただ、通信は出来そうにないです……
 恐らく、どこか一箇所に留まっていると思います。フロア内の空間は安定していますから、今のうちに探し出してください』

存在は探知できても、居場所はわからないのか。支援系ペルソナの能力ってのは詳しく知らないが、なかなか面倒なもののようだな。

「きっとどこかに隠れてるのね。手っ取り早く、呼んで探そ。妹ちゃーん? 助けに来たわよー!」

「妹さん、どこですかー!」

二人に倣い、恐らく二人には耳に馴染みのないものであろう、妹の本名を呼んでやる。三人の声が、タルタロスの冷たい空気を震わせる。
それから一瞬間を置いて、

「キョンくーん! 涼子ちゃーん!」

と、聴き慣れた甲高い声が、いくつかの壁を隔てた先から聞こえた。

「妹ちゃん! 今行くわ、待ってて」

朝倉が返事をし、駆け出す。妹の声色からして、どうやら無事らしい。よかった。と、俺は胸を撫で下ろし、天田と共に、朝倉の後を追った。

「キョンくーんっ!」

何度目かの角を曲がった時。向かいの突き当りから、こちらへ駆けてくる妹の姿が目に入った。

「無事だったか、よかった……怪我とかしてないか?」

胸に飛び込んできた、妹の頭を撫でてやりながら、訊ねる。
てっきり、怯えてしまっているかと思ったが、とんでもない、元気いっぱいのようだ。

「うん、大丈夫だよ。ちょっと疲れちゃったけど、途中であった妖精さんが元気にしてくれたの」


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