202: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/03/11(水) 00:01:04.83 ID:cf5Xup4D0
突如、耳に届いた苦悶の声。
振り向くと、そこで行われていたのは、一方的な虐待。
先程パパと呼ばれていた男性が、虚ろな目でなにかブツブツと言いながら、己の娘の首を絞めているのだ。
203: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/03/11(水) 00:02:04.93 ID:cf5Xup4D0
―――そうやってあなたは、あの人を殺した。
そうだ。あの時もこうやって...
―――あの時、包丁だけを狙っていればあのひとは死ななかったのに。
204: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/03/11(水) 00:02:46.61 ID:cf5Xup4D0
生き延びたかった...
―――そうよ。あの時、彼を殺さなければ、モモちゃんの次に自分は殺される。だから殺したのよ。
私は...自分のために...
205: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/03/11(水) 00:04:12.10 ID:cf5Xup4D0
かけられた声に、我を取り戻す。
気が付けば、影は私の下半身を呑み込み、腹部にまで浸食を始めていた。
声がした方へと視線を戻す。
206: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/03/11(水) 00:05:02.71 ID:cf5Xup4D0
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魔女の結界が消え去ると、先程の少女と男性は再び気絶していた。
207: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/03/11(水) 00:05:50.41 ID:cf5Xup4D0
まどか「ごめんなさい。実はわたし、マミさんのあとをつけていたんです」
マミ「...なぜ?」
まどか「マミさんが心配だったからです」
208: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/03/11(水) 00:07:48.25 ID:cf5Xup4D0
突然の怒気の籠った言葉に、つい狼狽えてしまう。
マミ「鹿目さん...?」
まどか「なんで危険だってわかってて、ほむらちゃんを呼ばなかったんですか」
209: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/03/11(水) 00:10:58.19 ID:cf5Xup4D0
まどか「わたし、キュゥべえから聞いたんです。佐倉杏子ちゃんのお父さんを、事故とはいえ殺してしまったって...」
まどか「マミさんには、その事実を忘れてほしくないし、償いだって続けてほしい」
まどか「でも、それと自分を蔑ろにすることは全然違います!わたしは杏子ちゃんを知らないけれど、杏子ちゃんだって、マミさんが死ぬことなんて望んでないことくらいわかります!」
210: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/03/11(水) 00:13:30.99 ID:cf5Xup4D0
鹿目さんは、こんな私のために涙を流し、あそこまで言ってくれた。
彼女の頭を撫でると、その温もりを感じられた。
マミ「ありがとう、鹿目さん。あなたのお蔭で目が覚めたわ」
211: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/03/11(水) 00:14:30.02 ID:cf5Xup4D0
コソリ
ほむら「...完全に出そびれたわ」
まあ、あの様子なら巴さんももう大丈夫だろう。
212: ◆do4ng07cO.[saga]
2015/03/11(水) 00:16:07.68 ID:cf5Xup4D0
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回想
まどか「...それは、本当なの?」
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