12: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2015/01/06(火) 01:36:45.01 ID:RN7L+xaq0
そのうちにチイちゃんは、ある一つの店の前で止まりました。
くたびれた暖簾が掛かった屋台です。
黄色く色が変わった暖簾なのですが、ボンヤリと灯った提灯の明かりを受けて、なんとも幻想的な雰囲気を醸し出しております。
まるで此の場所、此の空間が、此の世のモノでは無いかのようでした。
暖簾には、ナニヤラ字が書いているようなのですが、妾にはチットモ読めません。
「ここですか?」
妾は問います。
「そうだい、ここだよ」
チイちゃんはニッコリと笑います。
その愛くるしい顔を見て、妾は安堵の胸を撫で下ろしました。
ドンナニ不安な事があっても、彼女の笑顔を見るとスッカリ安心してしまうのです。
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