過去ログ - キョン「ペルソナァッ!」 クマ「ザ・ゴールデンクマ!」
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159:名無しNIPPER[saga]
2015/01/08(木) 20:21:10.52 ID:YFKlq4sxo

「そんなの……」

「バカみたいでしょ? 私は、答えたのに……影時間のなかで、あんたに、どうしたいかって訊かれて……『戻りたい』って、答えたのに。すぐにまた、自分が……みんなの気持ちが、みえなくなっちゃった」

ハルヒは真っ直ぐに俺の目を見ながら、確かめるように、一言一言、言葉を紡いでゆく。

「ずっとみんなでいたい、でも、みんなを苦しめたくない。両方が、私の中にあった……だから、私はあんたを呼んだ。あんたが選んだ結果なら、私は、どんな未来でも、受け入れられると思ったから」

そんな無茶な。と、喉から溢れかけたのを、慌てて拾い上げる―――ハルヒは、真剣なんだ。

「……あんたを信じて良かった」

ぽつり。と、ハルヒが呟く。

「……信じて、いいんだよね? あんたの言葉」

「ああ……もちろんだ」

俺は微笑みながら、ハルヒの……自嘲ではない、安息からの微笑みに、言葉を返す。

「私も……涼宮ハルヒも、あんたたちが……みんなが、生きがい。―――私たち、一緒だね……キョン」

「ああ」

数秒。俺たちは視線を重ね合わせたが、やがて、ハルヒのほうから、視線を逸らしてくる。

「もう、時間……還らなきゃ」

「還るって……元の世界に、か?」俺が訊ねると、ハルヒは首を横に振った。


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