過去ログ - キョン「ペルソナァッ!」 クマ「ザ・ゴールデンクマ!」
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6:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 18:05:06.12 ID:CL7Y8+DEo



………

その日。ハルヒが部室にやってくることはなかった……なんてことはない。 いつもよりも小一時間も遅い登場だったが、ハルヒは俺たちの前に、ちゃんと姿を現した。

しかし、その姿はなんと表現するべきか。普段のハルヒと比較するならば、最盛期のアトラスと現在のアトラスを見比べているかのようで……

結論から言えば、ハルヒは元気がなかった。こういった騒動の冒頭にありがちなように、機嫌が悪かっただとか、気を病んでいただとかいうことはまるでない。

ドアを破裂させるかのような勢いもなく、かと言って、目を見れば呪い殺されそうなまでの邪気もなく、穴を開けられてしまったアドバルーンのような、火力の足りなかった気球のような様子で、俺たちの前に現れた。

そして……平和に満ちていた部室の様子を、表面上は何一つ荒立てることなく、やがて去っていった。 ―――その裏では、古泉や朝倉が、何か悪いことの予兆ではないかと危惧したりと、あまり平穏ではなかったが―――

とにかく、あいつは柔らかく、そして濡れているかのように、静かに現れ、去っていった。
嵐の前の静けさだ。
そう睨んでしまう俺の心は、弄れていたのだろうか?


そして、その夜。
事態は早くも、勢いよく動き始めた。





………



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