過去ログ - キョン「ペルソナァッ!」 クマ「ザ・ゴールデンクマ!」
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62:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 19:06:00.40 ID:CL7Y8+DEo

「よっしゃ、行くよぉーッ!」

ついにはケルベロスの背に両足を付いて立ち上がり、里中が吠えた。迫り来る巨根に向かって、勇ましくファイティングポーズを取る。やってやろうじゃねえか。里中に釣られるように、俺の心中にも闘志が滾る。

「ケルベロス!」

コールとともに、ケルベロスがタイルの床を蹴り、跳躍する。炎を孕んだ魔羅の頭上を飛び越える……その途上で、里中がケルベロスの上から、牙を剥く。

「トモエ!」

里中の拳が黄金色に光輝き、縦一文字を描きながら、ビッグダディの先端へと振り下ろされる―――。

ゴオオ。

「なっ―――!?」

里中の一撃を迎えるように、ナニが天に向かってそそり立った。そして、その先端から、炎。炎は物理法則に従い、上へと流れる。

「里中、避けろッ!」

「きゃっ!」

思わず、里中の肩を掴み、引き戻す。攻撃は中断され、里中は、ケルベロスの背の上に尻餅をついた。直後に、ケルベロスの体を、下から炙る炎の渦。クソ、上はダメか―――。ドン、と重たい音を立て、ケルベロスがタイルの床を踏む。

「ちょ、ちょっと、キョンくん、今のは大丈夫なのっ!?」

「問題ない、ケルベロスは火に強いんだ」

「そ、そっか」と、俺の言葉をまるっと飲み込み、頷く里中。しかし、どこから攻撃を仕掛けようとしても、立ちはだかるは炎、炎、炎の壁。こうなったら―――多少危険でも、炎を無視するしかない。


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