過去ログ - キョン「ペルソナァッ!」 クマ「ザ・ゴールデンクマ!」
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9:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 18:08:06.45 ID:CL7Y8+DEo
……あれ? 何かが引っかかる。
この少女には……以前、会ったことがあるような気がする。いや、気がするというよりも、この感じは、最近。非常に最近に……

「あ、ありがとリセチャン。クマ、ちょっとガンバった……」

少女の手を借りて体を起こしたクマ(仮)が、頭を左右に振りながら、その名前を口にする。
あ、そうだ……この少女は。メガネのせいで、一瞬はわからなかったが……一度思い出せば、確実だ。
たしかそう、名前は……

「久慈川……りせ?」

「あっ……あの、あなたも、大丈夫?」

最近どころではない。つい七〜八時間前に目にした姿。そして、その名前。
俺の目の前に、アイドルがいた。
ディスプレイの中で、歌い、踊っていたアイドルが、俺の目の前にいて、目と目がバッチリ合っていた。

「あっ……キミィ! 今、危なかったクマ! 何でこんなトコで寝てたクマ? リセチャンが見つけてくれてなかったら、今頃シャドウのお腹の中だったクマよ!」

一瞬、遠い彼方へと吹っ飛びかけていた俺の意識を引き戻す、何度目かに聞く奇妙な声。声を発しているのは……やはり、クマだった。大きな望遠レンズのような二つの瞳が、俺の瞳と……バッチリ合ってしまっている。

「シャドウだって? ……その、なんだ、お前らは一体」

「クマはクマクマ。ほいで、こっちはリセチャン。って、それよりもキミ! 助けてもらったらアリガトウでしょうがぁ!」

大きな瞳を釣り上げて、俺を叱責するクマ。いや……正直、訳がわかりません。俺は、助かった……のか?

「あ、それより、キミ、何でこんなとこでおネンネしとったんか教えんしゃい! ……モシヤ。キミがクマの世界と、このヘンテコな世界を繋げた張本人クマ!?」

「ちょっと、クマってば! あんた、ただでさえワケわかんない存在なんだから、もうちょっと控えなさいって!」



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