過去ログ - 女勇者「私の死を望む世界」
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9: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/01/08(木) 19:05:50.57 ID:crzuGK9B0
勇者が弱い者なら、殺すより手中に収めておけばいい。そうすればもう、魔王に恐れるものはない。
勇者の死を望むのが人間達で、勇者を保護するのは魔王側の者とは、何ともおかしな状況だ。

とはいえ当事者である私に行動の選択肢はなく、暗黒騎士に促されるまま飛龍に乗り、あっという間に魔王城に着いた。
魔王城――勇者として旅をしていたなら、最終目的として辿り着くべき場所。
以下略



10: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/01/08(木) 19:06:19.87 ID:crzuGK9B0
勇者「ん」

治療後横になっていると、ドアの叩く音がし、私は起き上がる。

暗黒騎士「入るぞ」
以下略



11: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/01/08(木) 19:07:05.39 ID:crzuGK9B0
暗黒騎士「…つまり俺はお前が自害することを恐れて気を使った。そう言いたいのか?」

勇者「違うんですか?」

暗黒騎士「俺はそこまで打算的じゃない」
以下略



12: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/01/08(木) 19:07:44.83 ID:crzuGK9B0
勇者を手中に収めて魔王が次に行うのは、人間達への攻撃だ。
人間達も抵抗するだろうけど、殺すことのできない魔王相手にいつまでも粘ることはできないだろう。

勇者「あまり長引かないことを願うばかりです」

以下略



13: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/01/08(木) 19:08:24.21 ID:crzuGK9B0
手が暖かい――至近距離に近づいた兜の隙間から、彼の視線を感じる。
彼は何も言わない。一体どんな顔をしているのか、私には想像もつかない。

暗黒騎士「…すまない」

以下略



14: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/01/08(木) 19:08:59.57 ID:crzuGK9B0
暗黒騎士「…」

暗黒騎士は動揺を悟られぬよう、いつも通り堂々とした立ち振る舞いで歩いていた。
兜を脱げば、すぐにいつもの自分ではないと悟られるだろうが。

以下略



15: ◆WnJdwN8j0.[sage]
2015/01/08(木) 19:09:39.27 ID:crzuGK9B0
一旦ここまで。
勇者が勇者する予定はありません(ネタバレ


16:名無しNIPPER[sage]
2015/01/08(木) 19:12:04.11 ID:+Yn2NIQdO
おつー
先が気になるな


17:名無しNIPPER[sage]
2015/01/08(木) 19:21:29.23 ID:7hSklmsBO


いつものあんたで間違いないか?


18: ◆WnJdwN8j0.[sage]
2015/01/08(木) 19:24:56.63 ID:crzuGK9B0
はい、いつもの暗黒騎士偏愛者ですキリッ


19:名無しNIPPER[sage]
2015/01/08(木) 19:56:07.78 ID:syuaUjwDo
乙乙
今作も期待してる


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