過去ログ - 岡崎泰葉「どんな過去であっても」
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4:名無しNIPPER[saga]
2015/01/09(金) 20:47:40.89 ID:y6sOBbmQo
「いつも応援ありがとうございます」
そう言って笑顔で握手した後、泰葉は女の子が用意していた色紙にサインをする。
5:名無しNIPPER[saga]
2015/01/09(金) 21:06:02.35 ID:y6sOBbmQo
とても丁寧にお礼を言って去っていく彼女に、自分の連絡先を渡した。
何となく、プロデューサーとしての直感。
6:名無しNIPPER[saga]
2015/01/09(金) 21:10:50.29 ID:y6sOBbmQo
「そういえば、実は俺もエキストラをやったことがあるんだけど」
その言葉は思いの外、驚きを与えたらしく。
7:名無しNIPPER[saga]
2015/01/09(金) 21:45:48.37 ID:y6sOBbmQo
「こ、こほん……。それで、プロデューサーにはエキストラ経験があるんですか?」
暫くして、あからさまな程にわざとらしい咳をして、話題転換を図る泰葉。
8:名無しNIPPER[saga]
2015/01/09(金) 21:50:50.28 ID:y6sOBbmQo
「そんなの滅多にあることじゃないから、舞い上がった母親に無理矢理連れて行かれて……」
さほど気の進まなかった自分を、半ば強引に引っ張っていく母の姿を思い出す。
9:名無しNIPPER[saga]
2015/01/09(金) 21:51:29.80 ID:y6sOBbmQo
そこまで話して、ふと思う。
ジュニアモデルと、子供時代のエキストラ経験。
10:名無しNIPPER[saga]
2015/01/09(金) 21:52:51.69 ID:y6sOBbmQo
「……監督が?」
泰葉が続きを促すように俺の言葉を繰り返す。
11:名無しNIPPER[saga]
2015/01/09(金) 21:53:46.64 ID:y6sOBbmQo
「今の俺が『わぁ、すごい……』なんて目を輝かせてきょろきょろしてたらおかしいけど」
仕事柄、今の自分にとっては撮影現場なんて最早珍しい訳でも何でもない。
12:名無しNIPPER[saga]
2015/01/09(金) 21:55:08.16 ID:y6sOBbmQo
それはつまり、あれだろうか。
――子供のようなきらきらした瞳で撮影現場を眺めて、楽しそうにはしゃぐ大人になった今の自分。
13:名無しNIPPER[saga]
2015/01/09(金) 21:58:22.90 ID:y6sOBbmQo
「『坊や、そんなに興味があるなら君も出てみるかい?』」
そんな感じだったはずだ。
14:名無しNIPPER[saga]
2015/01/09(金) 22:00:55.77 ID:y6sOBbmQo
勿論、何か台詞があったりする訳でもなければ、物語に絡む訳でもない。
文字通りのエキストラ。先程の女の子と一緒で、あくまでも背景として存在するだけ。
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