過去ログ - 男「一から始める」義妹「兄妹関係」
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22:名無しNIPPER
2015/01/14(水) 18:39:36.64 ID:Is9am8Mh0
妹「ふふっ、やっとこっちを向きましたね。全くもう……変なところで意地っ張りなんですから、兄さんは」

 交わる瞳と瞳。ニコニコと自分を見て笑顔を浮かべる妹に先ほどまでの状況を思い出した男は再びプイッと顔を逸らして再び先へと進んでゆく。
 そうしてどれほどの時間歩いたか。二人の前には大きな滝、そして広く、深い川へと辿りついた。
 さすがにここまでずっと歩きずくめだったため、二人ともすっかり息が切れていた。
以下略



23:名無しNIPPER[sage]
2015/01/14(水) 18:54:00.21 ID:IvymWbJeO
期待


24:名無しNIPPER
2015/01/14(水) 18:54:31.57 ID:Is9am8Mh0
男「お、おい! 誰が隣に座っていいって言ったんだよ! あっちいけよ」

妹「いいじゃないですか。それに私は兄さんがいるからここに座ったわけじゃありません。
 私が座った場所に《たまたま》兄さんがいただけです」

以下略



25:名無しNIPPER
2015/01/14(水) 19:11:14.26 ID:Is9am8Mh0
 いつの間にか男は妹に対して意地を張っていたことも忘れいつもどおりの軽快なやりとりをする二人の姿がそこにはあった。
 笑顔を浮かべながら互いに他愛ない話を続け、ひとしきり話を終えた所で男は気づく。

男「……そういえばじいちゃんたちの家出てきてからもう結構経ってるよな。
 何も言わないで出てったからそろそろ帰らないと妹のことで怒られそうだな」
以下略



26:名無しNIPPER
2015/01/14(水) 19:30:19.32 ID:Is9am8Mh0
――バシャン。

 何かが水の中に落ちる音が意識の隙間を突くように耳に響いた。

男「……えっ?」
以下略



27:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 19:31:09.87 ID:Is9am8Mh0
男「待ってろ! 今行く!」

 そんな妹の元に必死で向かう男。だが、川の流れが非常に強く、大人でさえ進むのに一苦労するこの場所で、子供である男が妹の元へと進むのは非常に困難であった。
 むしろ、妹の元に辿り着く前に自分が流されてしまいそうになっていた。

以下略



28:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 19:31:53.24 ID:Is9am8Mh0
男「……えっ、えっ?」

 それはつまりもはや抵抗する力も失い水底へと沈んでいったことを意味した。

男「……嘘。嘘、うそ、ウソだっ!」
以下略



29:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 19:48:08.62 ID:Is9am8Mh0
……




以下略



30:名無しNIPPER[sage]
2015/01/14(水) 19:49:45.49 ID:ge0YGVfDO
なんてこったい……


31:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 20:04:49.03 ID:Is9am8Mh0
 最も、その後の父と子の生活は普通の家庭とは言いづらいものであった。
 世間体をなにより重視する父親としては男に死なれたり、周囲から不審な目で見られるのは困るのか普通に学校に行かせ、食事もお金を用意していた。
 だが、それ以外の点では一切男と関わろうとせず、三者面談など保護者が必要な際にのみ良い父親の仮面を被り、男と接した。
 それはいくら男が有名進学校へと進み、トップクラスの成績を取るほど優秀になったり、部活動などで表彰を受けるなど周囲から妬まれるような人間に成長しようとも変わることはなかった。
 父親の中では小学生ながらに今の男以上の知能を持っていた妹の存在が未だに根付いており、それに比べればどれだけ優秀な成績を取ろうとも、その世代、その時点で優秀なだけの男など取るに足らない存在なのだろう。
以下略



32:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 20:18:58.90 ID:Is9am8Mh0
 実年齢は三十半ば。見た目は化粧などで二十代でもまだ通じるほど若く見える美人だが、なにせ貞操観念というものがまるで存在しない。
 男が同じ空間にいるにも関わらず父親との性行為を行うこともそうだ。父親からすれば男は空気のような存在だから気に求めていないのだろうが、彼女は違う。
 たとえ男に行為を見られたとしてもそれを快楽に変えることができるからという理由で男がいようといまいと気にしていないのだ。
 これは男の推測などではなく、以前父親のいない時に家を訪れたこの女性に男が行為について自重するよう注意した際、当の本人から言われたことであった。
 ただし、この時点では嫌悪感を持つことはあってもそれほど女性に対して興味を持っていなかった男だった。
以下略



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