過去ログ - 紬「真夜中のいちご」
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50:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 21:32:20.51 ID:sdjP5j9j0


わぁ。

今夜はこんなにお月さまがきれいだったのね。
さっきまで外を歩いていたのに、そんなこと気づきもしなかった。

月も星も、その美しさは人の心を捉えて離さない。けれど。
月はきっと、澪ちゃんやわたしの心の内なんて知りもしないだろう。
この世界は人の営みや気持ちとは関わりもなく動いているんだと、思う。


流れ星、見れないかなー…って、
期待してみたけれど、あいにくひとつも見つけられない。

しばらくして、店内に流れるジムノペディに混じって寝息が聞こえてきた。
そっと振り向り、澪ちゃんの濡れた頬をハンカチでやさしく拭いた。

それからわたしのグラスに残ったいちごを、澪ちゃんのグラスに移す。

いちごはコトンと音を立てて、グラスの底に落ちていった。




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