過去ログ - 澪「ずっと、あなたが好きだった。」
1- 20
14:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:37:19.19 ID:Y0jxl3IJ0

でも、それがなんだというのだろう。
昔、夢に見ていた恋物語を自分自身で体感しているような感覚は一切なかった。
いつか訪れるのではないか、と期待していた彼への恋情は、
姿を現す兆しすらいっこうに見せなかった。



大人の恋と子供が憧れていた恋は別物なの?

決まったレールの上を走るように、お約束事をこなしてゆく。
デートして、キスして、セックスをして…やがて結婚でもする、
結婚したら子を産み、育て、年をとり、死ぬ。

大人の恋とは社会的営みの、「まともな」人生の通過点でしかない…。



それが普通?



レールから外れたところにある恋は存在するのだろうか?
あったとして、存在を許されるのだろうか?

結婚もできず、出産もできず、周囲に祝福されず、世間に承認されず、蔑まれ…「まともに」生きていれば約束されるはずのしあわせすら手放して、それでもそうせざるにはいられない、そんな恋はあるのだろうか?

手をつないで二人で出掛けることすら憚られる恋なんて…

私にはわからなかった。
恐ろしかった。
そんなことは考えたくなかった。


みんなと同じように生きよう。
そうだ、それが「まともな」生き方だ。


私は、恋をしていなかった。
いや、恋をしたかったんだ。
「まともに」生きていくために彼に恋をしたかった。
でもできなかった。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
84Res/63.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice