過去ログ - 朝倉涼子「彼の下駄箱に手紙を入れたわ」
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21:名無しNIPPER[sage saga]
2015/01/19(月) 18:35:59.16 ID:pFBqYFQN0
そして放課後、彼は教室にこなかった。

夕闇に沈んだ教室で一人、安堵の溜息をついた。

わたしは来ても来なくてもどちらでも良かった。
以下略



22:名無しNIPPER[sage saga]
2015/01/19(月) 18:36:46.57 ID:pFBqYFQN0
翌日の教室。相変わらず、彼はぼんやりと退屈そうにしていた。

そしてその後ろ、わたし達の観察対象は退屈を通り越して不機嫌になっていた。

週が明けてから一貫して不機嫌なのは退屈だからというだけではないだろう。
以下略



23:名無しNIPPER[sage saga]
2015/01/19(月) 18:37:19.76 ID:pFBqYFQN0
彼は昼食ごとに中学からの同級生と高校で新たに知り合った男子生徒と合流する。

中学時代の三年間を通じて彼はあの同級生と常に一緒にいた。
塾へ女学生と共に向かう時を除いて。

以下略



24:名無しNIPPER[sage saga]
2015/01/19(月) 18:37:59.53 ID:pFBqYFQN0
彼とあの同級生は高校に進学しても一緒にいる。

それは彼らが男女交際ならぬ男々交際の関係にあるからだ。

告白があったわけではないし、お互いに愛を確認し合った訳でもない。
以下略



25:名無しNIPPER[sage saga]
2015/01/19(月) 18:38:26.72 ID:pFBqYFQN0
そんな二人の関係に変化が訪れつつあった。

観察対象の不機嫌な理由として二人の関係が影響しているからだ。

そしてその結果として幾つかの影響が出た。
以下略



26:名無しNIPPER[sage saga]
2015/01/19(月) 18:40:12.22 ID:pFBqYFQN0
ある日の昼休み、その男子生徒が教室にやってきた。

微笑みと共に目配せをし、無言で彼の同級生を連れ去ってしまったのだ。

彼は明らかに狼狽していた。
以下略



27:名無しNIPPER[sage saga]
2015/01/19(月) 18:42:31.46 ID:pFBqYFQN0
それ以来、彼は暗くなった。

それと合わせる様に観察対象の活動も低調となった。

情報爆発がほとんど観察されないのだ。
以下略



28:名無しNIPPER[sage saga]
2015/01/19(月) 18:56:40.98 ID:pFBqYFQN0
そして放課後。彼はやってきた。

「………何の用だ?」

彼は開口一番、暗く沈みがちな口調で私に用事を聞いてきた。
以下略



29:名無しNIPPER[sage]
2015/01/19(月) 20:59:51.34 ID:gpWHQseSO
をを


30:名無しNIPPER[sage]
2015/01/20(火) 00:29:59.03 ID:1o4OLq26O
つづきはよ


31:名無しNIPPER[sage saga]
2015/01/20(火) 01:28:15.43 ID:52yiOSKT0
あたしはナイフを机の上に置いた。

彼の物わかりが悪かったならば使う予定だった物だ。

「ナイフか…それで俺を刺すのか?もうどうでもいいから構わんが」
以下略



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