過去ログ - 向日葵「愛慕」
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50:名無しNIPPER[sage]
2015/01/24(土) 02:11:26.43 ID:y9xDVq4jO
私がまだ昔、今よりもずっと弱虫だった頃。
貴女にずっと、頼りっきりだった頃。

私は“向日葵”という自分の名前がどうしても好きになれなかった。
いや、はっきり言って嫌いだった。
以下略



51:名無しNIPPER[sage]
2015/01/24(土) 02:12:07.60 ID:y9xDVq4jO
『ひまわりはね、たいようの花なんだって。おねえちゃんからきいたんだー』

『ひまちゃんはわたしのたいようなんだから、わたしがひまわりになっちゃだめなんだよ!』

『ふふ、ひまちゃんがひまわりってなまえでよかったー!』
以下略



52:名無しNIPPER[sage]
2015/01/24(土) 02:13:30.13 ID:y9xDVq4jO
それから私は変わった。
自分から変わろうとした。
貴女に見合う人間になるため、強くなろうとした。

バカにされないよう、たくさん勉強をした。
以下略



53:名無しNIPPER[sage]
2015/01/24(土) 02:15:07.03 ID:y9xDVq4jO
「おいおい、泣くなよ」

「櫻子……櫻子ぉ……」

あの時と同じ涙が私の頬を伝う。
以下略



54:名無しNIPPER[sage]
2015/01/24(土) 02:16:24.42 ID:y9xDVq4jO
「私たち、女同士なんですのよ……」

「性別なんて関係ないじゃん」

うん、関係ない。
以下略



55:名無しNIPPER[sage]
2015/01/24(土) 02:17:25.60 ID:y9xDVq4jO
「あとは……」

「ひーまわり」

次の言葉を紡ごうとすると、櫻子は私の名前を呼び言葉の先を制してくる。
以下略



56:名無しNIPPER[sage]
2015/01/24(土) 02:18:24.28 ID:y9xDVq4jO
驚いた。
あの出来事は私にとっては特別なことでも、
櫻子にとっては何気ない日常の一部でしかないと思っていた。

櫻子はあの日から、強くなろうとしていた私をずっと見ていてくれたんだ。
以下略



57:名無しNIPPER[sage]
2015/01/24(土) 02:20:00.21 ID:y9xDVq4jO
「……知らない」

「ふふ、自分で言うのもなんですけど、私にピッタリなんですのよ」


以下略



58:名無しNIPPER[sage]
2015/01/24(土) 02:20:55.98 ID:y9xDVq4jO
タイトル詐欺がやりたかった。今では反省している。


59:名無しNIPPER[sage]
2015/01/24(土) 02:49:37.19 ID:4fQCmFk70
夜中なのに寝てる人が全然……

おつ


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