21:魔法をかけて
2015/02/05(木) 11:46:37.25 ID:cXoZSP9h0
貴音「この前お話した件考えてくださいましたか?」
彼女がこちらを見る。その姿は美しく、妖艶で華麗だった。
千早「気持ちは変わりません。お話した通りです。私は765プロから移る気はありません!」
先日の仕事終わり、961プロの人間からスカウトされた。今の765プロで私が輝くことは出来ないと、961プロに移動して美希と同じようにトップアイドルを目指すべきだと言われた。 私の答えはもちろんNOだった。私はプロデューサーと春香がいるからアイドルを続けていられる。私の夢が叶うときはプロデューサーと春香と一緒だと決意していた。
貴音「そうですか…。真残念なことです。あなたほどの才能があれば我が事務所で簡単に大成することができますのに」
四条さんは本当に悲しそうに言う。それにしても、なぜ彼女はここに来たのだろう。私ごときをスカウトする為に彼女のようなトップアイドルを差し向けてくるとは思えなかった。
千早「ごめんなさい。でも、私はあの事務所でみんなと夢も叶えたいの」
四条さんが本気で私をわざわざ勧誘しに来たと考えると申し訳ない気持ちになってしまった。
貴音「みんなと、ですか……それは素晴らしきことですね。765ぷろには私たちにはない団結力があります。それは私たちも見習うべきことでしょう。しかし…」
四条さんは言いづらそうに言葉を区切る。もともと感情が読みづらいこの人が戸惑っていると一層不安になった。
千早「な、なんですか?」
貴音「765ぷろはもう限界でしょう?実際、貴方方の仕事はもう皆無に等しいはずです。倒産するのも時間の問題かと」
千早「っ!」
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