57: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/12(木) 19:39:31.55 ID:zorRjnWi0
俺が物陰に隠れて十数秒後、武装した3人程のパーティーがやって来た。恐らく残党狩りの連中だろう。
パーティーの奴らは険しい顔をしながら、女に近づいていく。
「お久しぶりです」
そう言われ女も会釈する。
どうやら顔見知りのようだ。
「散歩ですかな?」
僧侶「えぇ、まぁ」
「あまり出歩かない方がいいですよ。この辺に魔王軍残党が逃げ込んだという情報もありますから」
残党狩りの間で情報が広まるのは早い。
人間が近づいてきたらわかるから、女といる所を見られてはいないと思うが。
僧侶「でも自分を襲ってこない人間を襲う残党はもうほとんどいないと聞きます」
「だが種族によっては人間を食らう者もいます。腹を減らした奴に食われる危険もある」
「なので安全だとわかるまで出歩かない方が」
僧侶「出歩くのやめても、家に入られたら逃げられませんよ?」
相変わらずのぽやっとした返答に、3人組も苦笑を浮かべていた。
「やはりもう、近くの街に引っ越された方が…」
僧侶「いえ、その気はありませんねー」
「こう言っては何ですが、彼はもう…」
僧侶「でも、信じているんです」
魔人(…女の思い人の話か?)
「ですが我々の情報網でも、彼の行方はわかっていません」
魔人(残党狩りの情報網に引っかかるような奴なのか…?)
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