58: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/12(木) 19:40:27.19 ID:zorRjnWi0
僧侶「死んだ…という情報も入っていないですよね」
「ですが…」
「情報屋が姿を消すというのは、よほどの理由があるに違いない」
59: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/12(木) 19:41:18.49 ID:zorRjnWi0
少し会話を交わした後、残党狩りの連中は女と別れた。
匂いが大分遠くに離れた後、俺は姿を現して女の側に寄った。
僧侶「…聞いてましたよね、全部」
60: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/12(木) 19:41:53.40 ID:zorRjnWi0
急に出た名前に驚いた。
仲間との関係が希薄だった自分と喧嘩仲だったのだから、魔王軍の中でも(悪い意味で)印象が強い奴ではあった。
魔人「そりゃ勿論知ってるが…」
61: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/12(木) 19:42:24.48 ID:zorRjnWi0
しばらく歩き、湖畔に辿り着く。
女は草むらに腰を下ろし、ふうっと疲れたようにため息をついた。
僧侶「静かー…」ポカポカ
62: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/12(木) 19:43:10.30 ID:zorRjnWi0
魔人「よく生きてたな、お前」
猫男爵「まぁ人間達から上手く逃げ回っていたからな」
俺の嫌いな生き方だ。とはいえ今時期生き残ってる奴は実力者か、逃げ回っている奴かのどちらかだろう。
63: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/12(木) 19:43:37.33 ID:zorRjnWi0
>湖畔
僧侶「すやすや」
僧侶「んー…」
64: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/12(木) 19:44:07.61 ID:zorRjnWi0
魔人「ところで」
僧侶「はい」
家に戻り食事を摂っている時、俺は話を切り出した。
65: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/12(木) 19:44:56.15 ID:zorRjnWi0
今までの人生、戦って、食って、寝てを繰り返し、ほとんど変化なく過ごしてきた。
早熟な魔人族に生まれ、物心ついた時からずっとそうだった。
魔王に命じられるまま、人間相手に暴れた。深く考えたことはなかった。
自分に人望はなく、部下を任されることもなかった。煩わしいことを嫌ったので、その方が良かった。
66: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/12(木) 19:46:08.99 ID:zorRjnWi0
今日はここまで。
猫男爵の容姿は男爵姿の猫でも有吉でもお好きにご想像下さい。
67:名無しNIPPER[sage]
2015/02/12(木) 20:10:23.31 ID:C68ESPA60
乙
68:名無しNIPPER[sage]
2015/02/12(木) 22:23:44.95 ID:ZtN8q+hlO
乙
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