過去ログ - 【艦これ】叢雲「私のバレンタイン・デイ」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 21:38:40.47 ID:vsxoik9eo
艦これの叢雲主役のSSになります。
投稿初心者ですので、何か問題がありましたらご指導お願いします。
既に書き溜めておりますので順次投下していきたいと思います。

SSWiki : ss.vip2ch.com



2:名無しNIPPER
2015/02/14(土) 21:40:14.28 ID:vsxoik9eo
「沈みなさい!」
九三式水中聴音機、ソナーによってあたりを付けた位置に爆雷―――こちらは九四式―――を投下する。相乗効果を発揮した対潜攻撃は思った通りの成果を上げたようで、水底の敵の気配は沈黙した。おそらくは敵殲滅、S勝利評価である。

「どう考えても、暁の活躍が一番よね!」
「ハラショー」
以下略



3:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 21:41:20.30 ID:vsxoik9eo
後ろの二人の微笑ましいやりとりを見ていると、夕張が呟いた。
「増えたわね、敵」
「うん」
ショートランド泊地は深海棲艦との戦いの最前線だ。普段から敵の数は多い。だけど。
「こんな近海まで潜水艦が出るなんて、今まで無かったわ」
以下略



4:名無しNIPPER[saga sage]
2015/02/14(土) 21:43:02.48 ID:vsxoik9eo
「べ、別に初期艦だからとか、そんなの関係ないし。アイツの心配なんかこれっぽっちもしてないわ。
私はただ資材が足りなくなって作戦が失敗したりしないか。それだけが心配なのよ、それだけだからね!?」
「はーい、デレ雲頂きました〜!」
「デ、デレてないし!デレ雲なんて言ってるのアンタだけだからね!やめなさいよ!」
相変わらずこの手の話題になると分が悪い。昔からお互いを知っている夕張相手だと特にバレバレだ。
以下略



5:名無しNIPPER[sage]
2015/02/14(土) 21:44:00.83 ID:5nVX3efR0
期待
ちょっと文字詰めすぎじゃね


6:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 21:44:56.85 ID:vsxoik9eo
「作戦完了、艦隊が帰投しました。つ、疲れた〜〜〜」
「何よ、旗艦がだらしないわね。6躯の子達を見なさい。即効で風呂に走ってったわ」
陸に足を付けると同時に夕張がへたり込む。
それにしても駆逐たちのあのはしゃぎよう、当分暁はお子様のままね。
「しょうがないじゃない、装備が重いんだもん、装備が」
以下略



7:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 21:46:19.09 ID:vsxoik9eo
文章量が多すぎってことなのかな
1レスの中に文章入れすぎってことかな、注意しながらやります!


8:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 21:47:35.01 ID:vsxoik9eo
この時間だと、まだアイツは執務室にいるだろう。
私たちが出撃から無事帰ったか分かるまでは、内心オロオロしながら書類に目を通しているに違いない。
初期艦の私と初めて任務をこなしたあの頃からちっとも変わっていない。

まあ、近頃はその内心を態度に出すことはなくなっただけ進歩していると言えなくもないか。
以下略



9:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 21:49:08.43 ID:vsxoik9eo
ヘーイ、叢雲。出撃は終わりましたカー!?」
なんてことを考えながら歩いていると、後ろから陽気な声がかけられた。

「ええ、そっちは演習帰り?金剛。お疲れ様ね」
「ハイ、S勝利のMVPダヨー!後でテートクに褒めて貰うデース!」
以下略



10:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 21:50:26.59 ID:vsxoik9eo
火力だけ見れば大和、威厳なら長門や加賀がふさわしいのだろう。でも。
私が、私や泊地のみんなの命を預けてもいいと一番に思えるのは、やはり金剛だろうと思う。

それはアイツと私が二人っきりで、初めての大規模作戦の艦隊編成を夜通し考えた頃からずっと、変わらない信頼だった。

以下略



11:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 21:51:43.12 ID:vsxoik9eo
ケッコンカッコカリ。
大本営が巫山戯てつけた、ネーミングセンスの欠片もないその制度。
練度は通常、1から始まり最高99で打ち止めとなる。
練度99となった艦娘が提督から妖精さん開発の特殊な指輪を渡されると、そのキャップが開放されるのだ。

以下略



12:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 21:52:54.83 ID:vsxoik9eo
この制度がケッコンカッコカリと呼ばれる所以は、98から99への到達が難しいからだ。

練度98から99への上昇は、単なる敵の撃墜数では認められない。
旗艦としての艦隊指揮能力、秘書官としての鎮守府の運営能力、
遠征や演習などの実績、様々な要素が評価されるため単なる火力の優劣では上がらない。
以下略



13:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 21:55:47.54 ID:vsxoik9eo
「おめでとう、でも先はまだ長いわよ?」


だから、私は金剛にそう言った。
少し声が震えていたかもしれないけど、祝福の言葉を口にすることが出来た。
以下略



14:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 21:57:44.13 ID:vsxoik9eo
「イベントですねー。ファイトデース!」

「大規模作戦をイベントっていうのやめなさい。
大本営の奴らが、敵の襲ってこない内地で能天気に使う言葉なんだから」

以下略



15:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 21:59:01.03 ID:vsxoik9eo
あれ、冬イベって中規模じゃん・・・今思い出したわ
まあ、普段と違う任務=大規模作戦ってことで


16:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 22:00:47.36 ID:vsxoik9eo
別に本当に結婚する訳じゃないし、申請すれば指輪なんて何個も手に入る。
だから、一番先にケッコンするのが初期艦(わたし)じゃなくても、全然気にすることじゃないのだ。


「そう言えば、叢雲。今年はどうするつもりデスカー?」
以下略



17:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 22:02:19.71 ID:vsxoik9eo
ああ。と私は大した感慨もなくその言葉を受け止めた。
女の子がその、すすす、好きな男の子にチョコを贈る日。

去年は、泊地の艦娘一同ということで、わたしと金剛が代表してアイツに贈った。

以下略



18:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 22:03:24.17 ID:vsxoik9eo
「2月14日よね。大規模作戦中かもしれないから、今年は中止だと思ってたけれど」


もちろん、我らが提督様が優秀な手腕を発揮なさればその前に終わるかもしれないが。

以下略



19:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 22:04:49.97 ID:vsxoik9eo
「それにしても、個人的にって言うんじゃどうでも良いじゃない。
アイツも今年はチョコゼロだなんて、少し可愛そうだけれど」


作戦が終わった後、慰めてやっても良いかもしれない。
以下略



20:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 22:05:55.56 ID:vsxoik9eo
言葉も出ない。まさか、誰がアイツなんかに!?

金剛は誰がアイツにチョコを渡すか知っている様子だったけれど、
それを聞くのはなんだか卑怯な気がして出来なかった。

以下略



21:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 22:09:09.54 ID:vsxoik9eo
執務室に入ろうと扉の前に立つと、部屋の中から何人かの声が聞こえてきた。


「おかしいわね」

以下略



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