過去ログ - ありす「ありすクロニクル」
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51: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/02/23(月) 14:58:33.73 ID:kKUfzB5A0
強く言ったつもりが、声が震えている。

なんと情けない。

「母さんに……君がアイドルになりたがっていると、言いに行く」
以下略



52: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/02/23(月) 15:00:11.96 ID:kKUfzB5A0
「ありすがアイドルをやるという話……最初は真に受けなかった。すぐにお帰りいただいた」

「……当たり前、ですよね」

「だけどその日から毎日彼は私のところにやってきては、言うんだ。『彼女をアイドルにしたい』と」
以下略



53: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/02/23(月) 15:02:09.94 ID:kKUfzB5A0


「君は……もしこの生活を失くしても……もしこれから先、困難が待っていても……アイドルに、なりたいと思うかい?」


以下略



54: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/02/23(月) 15:10:54.70 ID:kKUfzB5A0
20○△年 E月I日


「よ、久しぶり。橘さん」

以下略



55: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/02/23(月) 15:13:02.78 ID:kKUfzB5A0
ありす イン ワンダーランド。

ううん。

ありす アンド P イン ワンダーランド。
以下略



56: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/02/23(月) 15:14:25.07 ID:kKUfzB5A0
「それもあります。あの人が、あそこまで母に言うなんて思ってませんでした」

「橘さんの親だからな。もしかしたら橘さんが饒舌なのも、父親譲りかもしれないぞ?」


以下略



57: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/02/23(月) 15:16:10.87 ID:kKUfzB5A0
首を撥ねられたジャバウォックはうめき声をあげた後、静かに椅子に沈みこんだ。

「……すぐには決められない。少し話をしましょう」

掠れた声で彼女は言葉を搾り出した。
以下略



58: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/02/23(月) 15:17:06.83 ID:kKUfzB5A0
「……お父さん」

「やっと……そう、呼んでくれたね」

反射的に口から出てしまった言葉を、父ははっきり聞いていたようで。
以下略



59: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/02/23(月) 15:18:41.27 ID:kKUfzB5A0
そう。

そもそもあの説得は、私がアイドルになりたがっていないと成立しない説得だったはず。

ただ「嫌ではない」と言ったぐらいで、そこまで私を信じられるものなのか?
以下略



60: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/02/23(月) 15:19:49.58 ID:kKUfzB5A0
「な、何かくさい事言ったな俺。忘れてくれ」

照れ隠しにそっぽを向く彼が何だか微笑ましい。

「いいえ、忘れません」
以下略



61: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/02/23(月) 15:20:44.04 ID:kKUfzB5A0
20○△年 F月L日


これは、エピローグ。

以下略



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