38: ◆U3O2l/Lem6[sage]
2015/03/01(日) 16:33:49.33 ID:HgFLdlguo
穂乃果ちゃんとの電話を終えたあと、わたしは一呼吸ついて、海未ちゃんに電話をかけました。
ことり「もしもし、海未ちゃん。
いま、お話しても大丈夫?」
39: ◆U3O2l/Lem6[sage]
2015/03/01(日) 16:34:52.22 ID:HgFLdlguo
【その頃、高坂家、穂乃果の部屋】
穂乃果「はい、もしもし」
絵里:
40: ◆U3O2l/Lem6[sage]
2015/03/01(日) 16:35:26.26 ID:HgFLdlguo
穂乃果「すごいね、絵里ちゃん。
そこまで分かって、見守っててくれてたんだね」
絵里:
いいえ、私はただのポンコツよ。
41: ◆U3O2l/Lem6[sage]
2015/03/01(日) 16:36:20.08 ID:HgFLdlguo
穂乃果「ううん、絵里ちゃんの推測は鋭いけど、そこだけはちょっと違うんだ」
絵里:
どういうこと?
だって、いつも、アネモネ役は、ことりだったじゃない。
42: ◆U3O2l/Lem6[sage]
2015/03/01(日) 16:37:05.50 ID:HgFLdlguo
【その頃、南家、ことりの部屋】
海未:
いつからことりは、気づいていたんですか。
私がことりに恋をしているってこと」
43: ◆U3O2l/Lem6[sage]
2015/03/01(日) 16:37:49.06 ID:HgFLdlguo
【その頃、高坂家、穂乃果の部屋】
絵里:
驚いたわ。
ことりが海未にフられる練習をしてたんじゃなくて、ことりが海未をフる練習をしてたのね。
44: ◆U3O2l/Lem6[sage]
2015/03/01(日) 16:38:27.59 ID:HgFLdlguo
【その頃、南家、ことりの部屋】
海未:
ねえ、アポロさん。
45: ◆U3O2l/Lem6[sage]
2015/03/01(日) 16:39:16.62 ID:HgFLdlguo
ツーツーと音をたてる電話に耳を当てて、わたしはベッドに突っ伏しました。
言うべきことはもうないけど、言いたかったことは、まだあります。
子どものころ、泣いているわたしに、海未ちゃんは、いつもこう言ってくれました。
――――――――――
46: ◆U3O2l/Lem6[sage]
2015/03/01(日) 16:43:27.44 ID:HgFLdlguo
【二週間後、部室】
とはいえ、いつまでも落ち込んでいるわけにはいきません。
間近に迫った本選に向けて、動き出さなくちゃいけません。
どんなに練習を重ねても、失恋から軽やかに立ち直ることはできません。
47: ◆U3O2l/Lem6[sage]
2015/03/01(日) 16:44:11.70 ID:HgFLdlguo
真姫 「海未、あなたの書く詩は、最近ますますステキになったわね」
希 「うん、ウチもそう思う。
海未ちゃん、恋について書けるようになったんやね」
48: ◆U3O2l/Lem6[sage]
2015/03/01(日) 16:45:02.88 ID:HgFLdlguo
花陽 「海未ちゃん、新しいDVD借りてきたから、一緒に見ようよ!」
絵里 「そうそう。
息抜きに、恋愛映画を見ましょうよ」
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