過去ログ - 咲「誰よりも強く。それが、私が麻雀をする理由だよ」
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◆JzBFpWM762
[saga]
2015/11/28(土) 22:22:07.45 ID:7Izo+H9No
淡「で、どうなの? 私がサキの学校いくのってどう思う?」
咲はその質問の答えに窮した。意味が推し量れなかったのではない。自分がいくことになったら咲は、どう思うのか。そういう話。軽々とそんな話をするのはひとえに二人の学校が共に都内にあるからだろう。なぜそんなたとえ話をするのかという特に今大事とも思えない理由を考えながら――必死に嫌な可能性を頭から追い出し考えないようにして――絞り出すように答える。
咲「え……っと、どっちでも」
淡「えー」
明らかに落胆した声。信じられないという顔をされる。それは、どっちでもいいという玉虫色の答えが期待にそぐわないことを表向きは軽い声色が示していた。
「どっちでも、じゃなくてどっちか」とリスのように愛らしく頬を膨らませてせがむ淡の言葉が遠い。答えられなかった。本当に、咲としては否も応もない。淡に興味を持っているのは事実だ。けれど近しい存在になりたいかは……別だった。
勝手に興味を持って、好感を持つのなら問題はない。そう思っていた。けれど、見誤っていたのかもしれない。面識の浅い自分にこだわる姿勢はあくまで姉に付随するもので、姉ありきのものだと思っていて。だから、その、仲がよさそうで慕っているように見える姉と並べられて話をされたら。どこまで本気で言っているか見分けがつかない。全部冗談だろうか。あくまで姉の話のついでだと考えておいていいのだろうか。わからない。
知りたいのに、近づきたくない。その心情は矛盾していたが確かに混在している。
そしてこの状況は、そう簡単に相手が自分に興味を抱くはずがないという思いからくる浅はかな想像が生み出したものだった。
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