過去ログ - 咲「誰よりも強く。それが、私が麻雀をする理由だよ」
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◆JzBFpWM762
[saga]
2015/11/28(土) 22:23:14.83 ID:7Izo+H9No
淡「んん、これは困った……」
ついに答えを引き出せないと悟ったのか、不満を主張するようにずっとふくらませ続けていたリスのような頬をやめ、淡は長考するように表情を固くすると、手元のグラスに浮く赤いストローを口に含み「むーっ」、これみよがしに音を立てて啜る。そうしていくらか飲み下してから口を離し、「私の麻雀しらないのかなあ」、ひとりごちるようにぼそりと呟く。しかしその頃には葛藤の念が強まっていた咲の耳にそのわずかな音を拾う注意深さは失われていた。
誠子「残念だったな、振られて」
以下略
824
:
◆JzBFpWM762
[saga]
2015/11/28(土) 22:35:38.24 ID:7Izo+H9No
淡「うわ、濡れた……」
倒れそうになった際、激しく揺れたせいで中身の一部が跳ね、水兵服のような制服の首元から胸のあたりにかけてを点々と濡らしていた。一応、テーブルにもこぼれていたがそちらは大したことなかった。
誠子「お前が受け止めた感じだな……拭いてもらったほうがいいぞ」
以下略
825
:
◆JzBFpWM762
[saga]
2015/11/28(土) 22:36:35.82 ID:7Izo+H9No
「お、お待たせしました! アイスモカになります!」
「すみませーん、注文したいんですけどー」
「はっ、はい、ただいま!」
以下略
826
:
◆JzBFpWM762
[saga]
2015/11/28(土) 22:37:46.71 ID:7Izo+H9No
咲「あの、これ……使ってください」
淡「え?」
驚いたような淡の声。それもそうだろう。咲が抜きだし、淡に向けて差しだしたのはハンカチ。ただのハンカチだった。
以下略
827
:
◆JzBFpWM762
[saga]
2015/11/28(土) 22:40:35.04 ID:7Izo+H9No
咲「どうしましたか?」
淡「ねっ、今の感じどう?」
咲「ど……どう?」
以下略
828
:
◆JzBFpWM762
[saga]
2015/11/28(土) 22:41:42.66 ID:7Izo+H9No
いよいよ応急処置が終わって、片づけにとりかかる。ハンカチの汚れを移した面を内にして折り畳み、スカートのポケットにしまう。
淡「はあ、サキが男だったらイチコロなのに」
――仮定の話は、嫌いだ。自分に限っては、いくらでも弱音をはいてしまいそうになるから。
以下略
829
:
◆JzBFpWM762
[saga]
2015/11/28(土) 22:42:47.14 ID:7Izo+H9No
淡「弘世先輩は実力主義的な見方も強くしておくべきだって言ったけど、テルは『そうすれば部員間で衝突が起きるし、常にケアしていかないといけない問題になる。私は先のことなんて確約できないから、協力できない』ってさ」
淡「まあ、今の三年が引退する頃には転校かなー」
咲「転校したとして……逃げたって言われるのはかまわないんですか?」
以下略
830
:
◆JzBFpWM762
[saga]
2015/11/28(土) 22:43:55.83 ID:7Izo+H9No
淡「ぶー、なんで嫌がるの。満足させる気ある?」
咲は沈黙する。今大体、タイムリミットの半分を過ぎたところか。困窮して平身低頭で帰ってほしいと頼む前になんとかしないとならないだろう。
だが無理に話を合わせるやり方には抵抗がある今、ものごとを自然の流れに任せたほうがかえってうまくいくのではないか。
以下略
831
:
◆JzBFpWM762
[saga]
2015/11/28(土) 22:45:05.44 ID:7Izo+H9No
ここまでならいいかな
即日中に更新予定覆りましたけどここまでです
832
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/11/28(土) 22:51:58.59 ID:Vy4GoeT50
乙です
最近更新多くて嬉しい
833
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/11/28(土) 23:05:18.98 ID:r60+vcWPO
おつ
淡 in 臨海も見てみたいな
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