過去ログ - 咲「誰よりも強く。それが、私が麻雀をする理由だよ」
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◆JzBFpWM762
[saga]
2015/12/10(木) 22:47:59.73 ID:VT4MeD/xo
「ネリーちゃん?」
オルゴールを見つめる彼女の表情は筆舌に尽くしがたかった。普段の人懐こそうな印象はなりを潜め、彼女と自分、二人を明確に区分する境界が生じているかのように。まるで紺碧のうさぎと遭遇したような――そんな面持ちで、呼びかけた声に反応する様子もなく。一心に見つめ続けている。
それから、長い沈黙のとばりが落ちる。話しかけられるのを拒むような雰囲気で黙り込む彼女に再び声をかけることもできず、静まりかえる部屋でただ沈黙を守って立ち尽くす。時間がひき伸ばされるような感覚を受けた。つい先ほどまで談笑していたのが信じられないほどの急激な空気の変化が鈍い衝撃となり、頭の中でずっと反響していた。
以下略
860
:
◆JzBFpWM762
[saga]
2015/12/10(木) 22:48:35.80 ID:VT4MeD/xo
「――宮永さん。はいプリント」
翌日。白昼の教室で前のクラスメートから順繰りに回ってきたプリントを手渡される。
「ありがとうございます」
以下略
861
:
◆JzBFpWM762
[saga]
2015/12/10(木) 22:49:22.17 ID:VT4MeD/xo
「おー、宮永。ちょっといいか?」
「はい?」
教壇で日誌か何かをつけていた現代社会の教師がいつのまにか咲の近くにまで歩いてきていて、唐突に話しかけられる。
以下略
862
:
◆JzBFpWM762
[saga]
2015/12/10(木) 22:50:14.12 ID:VT4MeD/xo
「その点、お前はなかなか見どころがあるぞ宮永。授業を受けていれば知っていると思うが、おれは担当する生徒たちから定期的にノートを提出してもらってそれを細かく見てる。そこでだ」
教師はそういって言葉を継ぐと、
「おれの一〇年の教師人生から言って、宮永、お前の学習意欲はぴかいちだ。理解も問題ない」
以下略
863
:
◆JzBFpWM762
[saga]
2015/12/10(木) 22:50:57.16 ID:VT4MeD/xo
「うん、言おうか迷ってたんだがな……」
にもかかわらず、好奇の視線を意に介した様子もなく教師は話を続ける。
「もっと力を抜いていってもいいんじゃないかと思うんだ」
以下略
864
:
◆JzBFpWM762
[saga]
2015/12/10(木) 22:51:39.98 ID:VT4MeD/xo
「……あの?」
心配になって話しかけてみると、
「あ、ああ……そうか。わかってくれたならよかった、うん」
以下略
865
:
◆JzBFpWM762
[sage]
2015/12/10(木) 22:56:48.69 ID:VT4MeD/xo
風邪が大体治ったので推敲した分をここまで
咳だけしつこいのでマスクが手離せませんが…文章はちゃんとできてるはず?自覚なくて明らかにヤベエコイツって感じだったら教えてください
それはそうとネリーの回想は序破急つける感じで長めになるので先に伝えときます
今回は報告代わりの少なめだったので次は長めに溜めてきます
以下略
866
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/12/10(木) 23:05:38.66 ID:4o9mN0+MO
乙
ネリー可愛い
867
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/12/10(木) 23:09:40.81 ID:up5QPPub0
おつ
体調良くなったようで何より
続き楽しみにしてるよ
868
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/12/10(木) 23:19:19.28 ID:K9lu2agUO
乙です〜
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