過去ログ - 咲「誰よりも強く。それが、私が麻雀をする理由だよ」
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908: ◆JzBFpWM762[saga]
2015/12/23(水) 19:41:33.01 ID:Leypu+/yo
「うーん、別に。けっこうなかよしだからね。たまたま一緒に来る機会があったんだ」

ネリーは、あまり考える様子を見せずに言う。あらかじめ考えを決めていたようにそつがない。

「エルティさんが誘ったんすか?」
以下略



909: ◆JzBFpWM762[saga]
2015/12/23(水) 19:42:26.70 ID:Leypu+/yo


帰り道、ネリーが言った。

「めんどうなことさせてごめんね」
以下略



910: ◆JzBFpWM762[saga]
2015/12/23(水) 19:43:39.21 ID:Leypu+/yo


部活後、マンションにネリーと一緒に帰りそれぞれの部屋の前で別れる。今日は上がっていかないようだ。そういった話も聞いていない。

生活上の雑事を簡単に済ませて今日の分の勉強を終わらせる。
以下略



911: ◆JzBFpWM762[saga]
2015/12/23(水) 19:44:15.28 ID:Leypu+/yo
「……わかった。言葉が少し抜けているように思うけど、大体の意味は汲みとれた。後日、話せるときに説明してくれればいい」

「ありがとう。また電話しても大丈夫?」

「時間は空けておく」
以下略



912: ◆JzBFpWM762[saga]
2015/12/23(水) 19:45:32.82 ID:Leypu+/yo
○▼


わたしの名前は宮永咲。小学四年生の女の子です。

以下略



913: ◆JzBFpWM762[saga]
2015/12/23(水) 19:46:27.12 ID:Leypu+/yo
実は、家にいることは知っています。来る前にあらかじめ占いをしました。

お母さんがいないことも知っています。わたしがこの家に着いたとき、おねえちゃんはこの家にひとりでいると決まっているのです。

会える瞬間を心待ちにしながら待っていると、玄関についたインターフォンの向こうからくぐもった声が聞こえてきました。
以下略



914: ◆JzBFpWM762[saga]
2015/12/23(水) 19:47:21.72 ID:Leypu+/yo
どうして、会ってもくれないんだろう。この前、電話してきてくれて、いっぱい、いっぱい話して、大切なことを教えてくれたのに。

心配してくれてるんだと思った。だから、会いにいけばきっと会ってくれるって、そう思ってたのに。

その場に崩れ落ちて、わんわんと泣き出したくなります。でも、きゅっと唇を噛みしめて、これ以上涙を流そうとするのをこらえました。
以下略



915: ◆JzBFpWM762[saga]
2015/12/23(水) 19:48:16.48 ID:Leypu+/yo
「その本……」

左のたなごころに握られた一冊の本に目が止まります。

「ああ、麻雀の本ですよ」
以下略



916: ◆JzBFpWM762[saga]
2015/12/23(水) 19:49:00.72 ID:Leypu+/yo
○▼

朝陽の光りがカーテン越しに漏れる寝室で、咲は目を覚ます。

夢を見たようだ。
以下略



917: ◆JzBFpWM762[saga]
2015/12/23(水) 19:51:12.18 ID:Leypu+/yo
「ねえ」

通学するために乗った電車の車内。専用車両の座席で隣に座ったネリーから声をかけられて振り向く。

「うん?」
以下略



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