過去ログ - 佐々木「一つ、お願いがあるんだ」
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30:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 21:56:29.83 ID:jVBRPo/YO
というわけで部活動から一時的に文芸部要素が抜け落ち、俺たちは勉強会に勤しんだ。
これが功を奏して、俺の試験結果は過去最高に良いものだった。お袋も喜びの涙を流すってもんさ。
31:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 21:58:42.22 ID:jVBRPo/YO
ターニングポイントというのはあっさりやってくるもので、それは期末試験を終えた後のことだった。
その日は七夕であったが、俺と佐々木は部室の中からしとしとと降り始めた雨を眺めていた。
32:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:02:53.58 ID:jVBRPo/YO
「しかしよく考えて欲しい、僕たちと彼らには決定的に違うものが有る」
「ああ、確かに俺達は星じゃなくてただの人間だ」
33:名無しNIPPER[sage]
2015/03/28(土) 22:03:36.87 ID:EoLsqN6VO
この佐々木さん猛烈に可愛いぞ
34:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:04:03.24 ID:jVBRPo/YO
佐々木はその双眸を俺に向け、挑むような面持ちでこう続けた。
「それに僕も変わったんだ。ヒトは理性だけで生きる訳じゃない。人生のスパイスとして情緒も大切だ。
35:名無しNIPPER[sage]
2015/03/28(土) 22:05:03.85 ID:yPT3JmnSO
佐々木かわいいなあ
さすが自転車の荷台というオプション付けたら朝倉涼子さんとガチに戦えるだけある
36:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:06:16.64 ID:jVBRPo/YO
「そこで改めて、親友のキミに相談がある。どうだろう、付き合ってみても良いだろうか?」
ダメだ。ダメに決まってるだろ。だが果たして何を根拠にそれを言うんだ?
37:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:07:29.32 ID:jVBRPo/YO
「佐々木!」
良いわけねえだろ!こんちくしょう! 唸るように喉を絞ると予定以上にデカい声が部室に響いた。
38:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:09:40.24 ID:jVBRPo/YO
「あーなんだ、絶対にダメなんだ」
「要領を得ないな。もう一度聞くが理由は何なんだい?」
39:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:11:51.49 ID:jVBRPo/YO
静寂に包まれ、起動中のパソコンのファンの音が異様に大きく感じる。
「やれやれ、困ったことになったね」
40:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:13:24.10 ID:jVBRPo/YO
「マジかよ」
「言ってないなら改めてちゃんと言う必要があると思うね、なんだか知らないが」
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