過去ログ - 櫻子「めぐみの雨と、恋で咲く花」
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31:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 17:43:18.55 ID:JxUSEnW0o
「……何言ってんの」

「痛っ……?」


以下略



32:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 17:43:49.45 ID:JxUSEnW0o
撫子は自分のことをどう思っているのか。確かにずっと一緒だったのに、れっきとしたお付き合いをしていたのに、私は今の撫子の気持ちがわからない。


私たちの関係は、そこまでのものだったのか?

以下略



33:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 17:44:39.57 ID:JxUSEnW0o
   〜


櫻子は、電話番号を交換したいと言ってきた。

以下略



34:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 17:45:23.28 ID:JxUSEnW0o
「…………」


あんなに撫子に会いたかったのに、撫子に会うのが怖くなってしまった。気持ちを伝えるのが、怖い。

以下略



35:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 17:46:00.63 ID:JxUSEnW0o
〈私も思ってるよ。めぐみねーちゃんみたいな人が撫子ねーちゃんの傍についててほしいって!〉

〈だから絶対、ねーちゃんに振り向いてもらおうよ!〉


以下略



36:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 17:46:39.02 ID:JxUSEnW0o
   〜


「いらっしゃいま……あっ!」

以下略



37:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 17:47:11.93 ID:JxUSEnW0o
「ご注文は? いつものでいい?」

「うん! あ、そういや私昨日、ツミツミでめぐみねーちゃんのスコア抜いちゃったよ、ほら〜♪」

「えっ! いつの間に……なかなかやるね、櫻子ちゃん」
以下略



38:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 17:47:55.77 ID:JxUSEnW0o
(櫻子ちゃんがいてくれるおかげで、私は寂しくなくなった……)


(今はちゃんと自分に向き合って、新しい世界へ向かって歩いて行けてる。新しい学校の友達も増えてきて、あの桜の木にもあまり行かなくなった)

以下略



39:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 17:48:28.58 ID:JxUSEnW0o
撫子の望む自分になれたことはいいが、櫻子という力を使ってしまったことには罪悪感のようなものがあった。

撫子はきっと、私が自分の力だけで足を踏み出したと思っている。孤独に絶望しているところに、撫子の存在を重ねた櫻子に元気づけてもらうような、未練にまみれた情けない方法をとっているとは夢にも思わないだろう。撫子は櫻子に関係を知られることを恐れていたのだから。


以下略



40:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 17:48:55.76 ID:JxUSEnW0o
帰り道、やっぱり私があがるまで待っててくれていた櫻子と一緒に、暑い夕暮れの道を歩く。


「それでさー向日葵ったら……」

以下略



41:名無しNIPPER[sage]
2015/03/30(月) 17:49:31.28 ID:JxUSEnW0o
「櫻子ちゃん……いつもありがとう」

「えっ?」

「私のために……こんなにいつも一緒にいてくれて。もう私、寂しくなくなったよ」
以下略



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