過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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427: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/08/15(土) 22:54:20.59 ID:PWAS3CMco

「全員警戒せよ!!!ターゲット『公害』、発見次第即座に報告せよ!!!

絶対に手を出すんじゃないぞ!!!奴は猛獣、いやキャリア……くそ、ともかく細菌爆弾のようなものだ!!!

以下略



428: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/08/15(土) 22:54:54.94 ID:PWAS3CMco


 イルミナティ内全域が未曾有の混乱に陥っている中、その騒動の原因であるシキは悠々とイルミナティ内の廊下を歩いていた。
 周囲の状況など知ったことではないように、その足取りは軽い。

以下略



429: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/08/15(土) 22:55:41.44 ID:PWAS3CMco

「あたしを警戒って……なんで?ケミカ」

 シキにとっては、かつてここで起こした参事について全く覚えていなかった。
 彼女の記憶は、研究と興味で埋め尽くされているためかつてのイルミナティでの大参事で得た研究成果以外については全く覚えていなかったのだ。
以下略



430: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/08/15(土) 22:56:11.61 ID:PWAS3CMco

 その後イタリア全域は三日三晩にわたりピンク色の炎で燃え上がり、ベビーブームを引き起こしたと言うのは別の話。
 当然外部に漏れだしたその『キャンディトーク』の成果はイルミナティにとっては無価値のものとなってしまったのだ。
 なお『キャンディトーク』の成分は今では媚薬として薬局で一級医薬品として扱われている。

以下略



431: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/08/15(土) 22:57:05.37 ID:PWAS3CMco

 シキが手に持っている通常サイズより一回り大きいルービックキューブ。
 シキとの会話相手になっているそれは、キューブの一角が宙に浮いて幾何学運動をする。

『シキ、騎士兵団まで動員した捕獲作戦が刊行されようとしているようです。
以下略



432: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/08/15(土) 22:57:42.88 ID:PWAS3CMco

『故、私『強欲』その他『傲慢』『嫉妬』『暴食』『色欲』『怠惰』。

倉庫で埃をかぶっているのは本意ではないのです。

以下略



433: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/08/15(土) 22:58:19.46 ID:PWAS3CMco

 そう言いながらシキは入ったトイレの天井を開けて、ダクト内へと入っていく。
 その後ろでトイレの前をバタバタと捜索隊の走る音が聞こえる。

「ところでイルミナPじゃダメだったの?」
以下略



434: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/08/15(土) 22:59:05.36 ID:PWAS3CMco

「えーと……天パなところ?」

『先ほど、欠点として挙げました。

以下略



435: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/08/15(土) 23:00:03.86 ID:PWAS3CMco

 降り立った部屋から目に入った扉を開ければそこは外。
 周囲はバチカンの古式建築の街並みが視界に広がり、ここはその裏通りであった。

 空は澄み切っているが、出口の雨よけとしてある小さな屋根はシキの顔に影を落とす。
以下略



436: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/08/15(土) 23:01:22.63 ID:PWAS3CMco

「そうだね。行こっかケミカ」

 そして歩き出すシキ。
 その足取りは依然変わらず軽いままだ。
以下略



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