過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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721:【HeatUp!DANCER&KUROKO】[sage saga]
2016/02/03(水) 23:08:30.85 ID:H+PnEL/o0

「構わぬ! 所詮小娘が二匹! 生きてきた歳月も、戦の経験も、私の足下にすら! キッキャーッ!」

 イツキの背後よりヌエ獣人! 己のアイデンティティー崩壊を前に気取る余裕なし! 捨て去ったはずの野性を剥き出しにした暴力がみなぎる!
 白タイガーの腕がプレスマシンめいて二人を叩き潰さんと迫る! ……だがその時、KABOOM!
以下略



722: ◆PupFZ5BZvyzZ[sage saga]
2016/02/03(水) 23:11:02.18 ID:H+PnEL/o0

「構わぬ! 所詮小娘が二匹! 生きてきた歳月も、戦の経験も、私の足下にすら! キッキャーッ!」

 イツキの背後よりヌエ獣人! 己のアイデンティティー崩壊を前に気取る余裕なし! 捨て去ったはずの野性を剥き出しにした暴力がみなぎる!
 白タイガーの腕がプレスマシンめいて二人を叩き潰さんと迫る! ……だがその時、KABOOM!
以下略



723: ◆PupFZ5BZvyzZ[sage saga]
2016/02/03(水) 23:12:29.21 ID:H+PnEL/o0

 だがヌエ獣人の闘争本能が敵を即座に分析する! 速いが、一撃の重さは彼が遥かに上。攻撃を受け止め、抱え込んで全身の骨をへし折るべし!

「キィヤーッ!」

以下略



724: ◆PupFZ5BZvyzZ[sage saga]
2016/02/03(水) 23:14:46.88 ID:OdbudYhc0

 ようやく復帰した彼の視界にはムチめいてしなる緋色! もはや認める他なかった。彼は、負けたのだ。ヌエ獣人はゆっくりと崩れ落ちた。
 彼は老獪であったが、己と同等の存在と真正面から戦った経験はなかった。それはショウジョウ獣人も同じであったか。ならば勝敗を決めたのは……。

「若さ……熱……そうだな……私は半端者だったのだ。もはや楽園も……」
以下略



725: ◆PupFZ5BZvyzZ[sage saga]
2016/02/03(水) 23:16:26.94 ID:12lMyB4a0
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 アンチマテリアルスマートガンのスコープの中、ヌエ獣人は燃えて死に、三人だけが残った。エボニーコロモは小さく呟いた。

「……人知れず暗躍し、人知れず死に、忘却にすら知られることなし」
以下略



726: ◆PupFZ5BZvyzZ[sage saga]
2016/02/03(水) 23:19:51.55 ID:OdbudYhc0

 エピローグ

 軽快なレトロ・ディスコナンバーも、今や黒衣Pの閃きに何ら刺激を与えることはない。それは一枚の紙を挟んで彼と向かい合うイツキも同じことだ。
 イツキは獣人界に帰らなかった。王子シャキョウが忠臣に褒美を与えんとしたとき、彼女は人間界での武者修行を望んだのだ。
以下略



727: ◆PupFZ5BZvyzZ[sage saga]
2016/02/03(水) 23:22:50.39 ID:H+PnEL/o0

 ……その時である。BEEP! 玄関の呼び出しブザーが福音めいて鳴った。洋子が身体を起こし、黒衣Pを見た。

「ドーモスミマセン、小包です」

以下略



728: ◆PupFZ5BZvyzZ[sage saga]
2016/02/03(水) 23:24:12.07 ID:H+PnEL/o0

「決まりだな。こういうのは直感が大事なんだ。気が変わらないうちに書いといてくれ、直筆でな」

 黒衣Pは事務机に戻った。……手紙には一枚の写真が同封されていた。傷も完治したと思しき王子と、隣には目元のよく似た不敵な笑顔の老獣人。蛮王センジンだ。

以下略



729:@設定[sage saga]
2016/02/03(水) 23:26:18.24 ID:TZQ2scmP0

イツキ(ヒーロー名:リオンレーヌ)

職業
 獣人界戦士 → アイドルヒーロー
以下略



730:@設定[sage saga]
2016/02/03(水) 23:27:33.00 ID:12lMyB4a0

獣人界
 獣人が住まう土地。おそらく日本列島のどこか寒いところにあると思われる。
 古き時代、父祖によって王都ファングリラが拓かれて以来、徐々にその領域を広げながら発展してきた。
 極めて険しい自然の中にあり、生き抜くために強き力こそが何より必要とされたため、力を体現するライオン族が伝統的に王位を継いできた。
以下略



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