過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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793: ◆R/5y8AboOk[saga sage]
2016/02/24(水) 07:49:12.23 ID:ljDzQOQtO
「ついさっきだが、あの…、…女なんだな?」

「ああ、人間なら女だったぜ」

「よし、あの女。…が残した武器やれバイクやれを解析した結果が出た」
以下略



794: ◆R/5y8AboOk[saga sage]
2016/02/24(水) 07:50:02.27 ID:ljDzQOQtO
「続けろ。根拠ナシとは言わねぇんだろ?」

「ああ…まず一つ。さっき桐生の系列の製品だとは言ったが、あれはピカピカの最新モデル…そんじょそこいらのヤツが手に入れられる代物じゃあない」

「ああ、ありゃ間違いなく良いマシンだったぜ」
以下略



795: ◆R/5y8AboOk[saga sage]
2016/02/24(水) 07:50:36.08 ID:ljDzQOQtO
「…解せねえな、それにしちゃ動きが早過ぎる。犯行声明の直ぐから計画を立てたって、何時間の話だ?」

「だが、否定はできん…GDFに被害が出たり、バイク野郎の独断を許したのも、それこそそれが理由になっちまう」

「成る程なァ…ケッ、アコガレのアイドルヒーローサマがなんでこんな臭せぇ話しなくちゃいけねぇんだ、お?」
以下略



796: ◆R/5y8AboOk[saga sage]
2016/02/24(水) 07:51:07.85 ID:ljDzQOQtO
「はっ………?」


 夢か現か───などという文句は、この世界にあっては既に無粋なものだったかも知れない。

以下略



797: ◆R/5y8AboOk[saga sage]
2016/02/24(水) 07:52:03.21 ID:ljDzQOQtO
「…ライト?」

 数秒ほどの沈黙が流れ、居たはずの相棒の声は聞こえない。

 はっと思って自分の体を精査し、次にぐるりと周囲を見渡してみた光は、そこで漸くライトの姿がすっかり消えていることに気付いた。
以下略



798: ◆R/5y8AboOk[saga sage]
2016/02/24(水) 07:52:33.76 ID:ljDzQOQtO
「…黙っているなら、勝手に進めさせてもらうよ」

「ところでキミは、どうして正義の味方をやっているんだい?虚しくて、損な役さ」

「理由…?善いことに理由なんて要らないッ…それに、虚しいとも損だとも思わない!アタシは…誇りに思ってる!」
以下略



799: ◆R/5y8AboOk[saga sage]
2016/02/24(水) 07:53:22.26 ID:ljDzQOQtO
「……なっ…!」

「ふっ、くく…彼に見覚えがあるんだろう?聞いているよ、昨日のことは」

 影に、ぼつり、といっそう黒い染みが浮き出てきたかと思えば、水溜まり大の染みはその場から「盛り上がった」とも形容すべき変化を経て、ずるずると人型の大きさまで膨れ上がっていた。
以下略



800: ◆R/5y8AboOk[saga sage]
2016/02/24(水) 07:54:07.24 ID:ljDzQOQtO


「────…あれ…?」

 ────と、普段ならばそうしていたであろうビジョンが脳裏を駆け抜けて、しかし。そうしていたとばかり思われた南条光は、一瞬の後、呆然と立ち尽くすままの己の存在に気付いた。
以下略



801: ◆R/5y8AboOk[saga sage]
2016/02/24(水) 07:54:39.93 ID:ljDzQOQtO
「ぁ…あ?…」

「わかったかい?…キミは…」

 無意識に頭を押さえて呻く光を見、飛鳥が何やら呟いたようだったが、光の耳に届いてはいなかった。
以下略



802: ◆R/5y8AboOk[saga sage]
2016/02/24(水) 07:55:12.40 ID:ljDzQOQtO
『────ヒカル!』

 刹那、細かいガラスの破砕音が響き、一本の矢のような声が乾いた空間を貫いて飛来した。純白の体を細く長く飛翔させ、その瞳のような器官は荒れ狂う紅に染まっている。

 南条光にとってそれは、見知った相棒の声であった筈。────が、しかし、光の反応は明らかに正気を欠いており、見てみれば、今飛来したライトからしても異常な事態が起こっていると知れた。
以下略



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