過去ログ - 梓「憂、もう帰ろ?」憂「…………」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/05(日) 00:02:21.87 ID:A/teO6r30
数年ぶりに訪れた母校。
雪化粧をまとった校舎や校庭は、記憶の中のものとまったく違うもののように思える。
校舎に植えられた桜の木って、あんなに大きかったっけ。
枝に積もった雪が、満開の花のように見える。
白く白く、本物の花のように咲いていた。
雪に埋もれたグラウンドの真ん中にただひとり寝そべってみる。
そうしていると、グラウンドの内はもちろん外側にさえ誰もいない。
もう一度目を閉じる。
静かで、冷たい。まるで海の底に沈んでいくような感覚。
ぶぃーん ぶぃーん
コートのポケットからケータイを取り出して、パカッと開けた。
手早く返信すると、もう一度目を閉じて全身を大の字に広げた。
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