過去ログ - 零崎人識「魔法少女?」零崎双識「そうともさ」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/04/18(土) 07:33:42.02 ID:QebcSmuCO
兄貴に聞いた話だと。
魔法少女とは奇跡を叶えた代償らしい。
どこかのアニメ見たく勝手に選ばれて勝手に決められて勝手に戦う。
そんなもんじゃなくて。
自分が心から願ったその奇跡の代償として、魔法少女になり魔女を倒すことを宿命付られるそうだ。
つまりは、結果。
目的じゃなくて、結果。
なるほどね、殺すという目的のあとに零崎になっちまう俺たちと似てるっちゃあ似てるかもしれねぇ。
少しずつ分かってきた。
兄貴がただ観光目的のためにこんな遠いところまで来るわけがねぇ。
「同賊探しか?」
「おやおや、妹と言っておくれよ」
「…」
「ここに零崎がいるかもしれねぇと?」
確かに聞いた話では、魔法少女というものはなんとも不思議な技を使うらしい。
そんな技を持っていれば人を殺したくなる奴も居るのかもしれない。
だが。
「ありえねーよ」
そう、ありえない。
何故なら零崎は後天的な物ではなく。
先天的な異常だからだ。
いや、それも正しくない。
何よりそれが有り得ないとされる理由は。
「零崎は願わねぇ」
願うくらいなら、殺す。
辛いくらいなら、殺す。
縋るくらいなら、殺す。
全ての方法が、目的が、殺人へと収束してるからこその零崎なのであって。
殺人のために魔法を得るのは間違いであって。
零崎にとって。
殺人こそが、魔法だからだ。
「うふふ、興味深い」
「確かにそうとも言える」
「だけどね、人識」
兄貴は細い腕を大げさに振り上げて言った。
「何事にも例外はあるものだよ」
「お前のような、ね」
俺のような。
よく分からねぇ。
自分の事を自分で客観視できるほど俺は俺のことを良く知らない。
そんな面倒くさいことをするくらいなら、映し鏡であるあいつを観察した方がまだ効率がいい。
「取り敢えず明日は予定があるからね」
「今日はもうお休み」
お休みと言ったにもかかわらず、兄貴はタバコに火をつけて外へ出た。
いい加減疲れた俺は今日こそは八時間寝てやる!と意気込み、意気揚々とベッドの上へ転がりこんだのだった。
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