過去ログ - 零崎人識「魔法少女?」零崎双識「そうともさ」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/04/18(土) 07:46:17.87 ID:QebcSmuCO
見滝原中学校。
見滝原市の中で一番大きい中学校で。
男子の比率よりも女子の比率の方が多い。
少しばかり特殊な構造をしている校内を除けば、割とどこにでもある学校だ。
そんな学校に通う見滝原中学3年生、巴マミは、客人を招くためにいそいそと部屋を片付けていた。
「…」
哀川潤。
人類最強。
以前であったことのある超がつくほどの万能人間。
まさに人類最強と言って差し支えない存在。
今日来る客人はその哀川潤の知り合いらしい。
「確かに顔は広そうね」
人類最強の知り合いと言われてやはり少しだけ緊張する。
だから巴マミは心を落ち着かせるために少しばかり思考を別な方へ巡らせる。
「お兄ちゃん…」
彼女に兄はいない。
どころか家族さえいない。
幼い頃、不運な事故により彼女の家族は皆死んでしまったからだ。
ここで言う「お兄ちゃん」とは。
「…嘘つきの、お兄ちゃん」
嘘つき。
戯言吐き。
彼女が以前であったことのある人類最強。
その付き添いとして出会った一人の青年のことだった。
誰よりも嘘をついて。
誰よりも嘘が下手で。
そして誰よりも、優しい。
その優しさは、どこか欠陥があるのかと思うほど、歪で容赦がなかった。
「…」
あの嵐の日。
スーパーセルを乗り越えると同時に彼は忽然と姿を消した。
もう一度会いたいと願いながら、だけどもう会えないだろうなとどこかで思っている。
彼があの時あの物語に与えた影響は微々たるものだったが、彼を忘れられない人がいるところを見ると。
存外、無駄ではなかったらしい。
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