過去ログ - 零崎人識「魔法少女?」零崎双識「そうともさ」
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26:名無しNIPPER[saga]
2015/04/18(土) 07:52:43.11 ID:QebcSmuCO
どんどんどん、と。
乱暴に玄関がノックされた。
どうやら客人が来たようだ。
きっと彼じゃないだろう。
だけど、それでも。
別れた日から数ヶ月がたった今もその思いを捨てられないでいる。

「は、はーい!」

勢い良くドアを開けるとそこには、やはり彼はいなく。
居るのは二人の後輩の姿だった。

「あ、マミさん!こんちはっす!」

「よっ、マミ…って、なんでちょっと残念そうなんだよ」

客人ですらなくて、巴マミは少しだけ気が抜ける。

「ざ、残念じゃないわよ」

慌ててそういうが二人には少し怪訝な顔をされてしまった。

「さやかの奴が上手いケーキ持ってきたんだ、紅茶入れてくれよ!」

「おいこら!いいこと言ってんじゃないわよ」

…。
彼とはもう二度と会えないだろう。
会えないだろうけれど。
彼は確かに残してくれた。
まぁ。
だから。
それだけでも充分幸せだなって思う。

「ふふ、いらっしゃい」

彼が残してくれた、私達への贈り物。
目に見えないそれは確かに、今でも私をここへ繋ぎ止めている。


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