過去ログ - やはりわたしの青春ラブコメはまちがっている。
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38: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:24:27.08 ID:+4eN97YB0
「なんでそうなる……ていうか他人って。いや、いいんだけどよ……」

 めんどくせーとでも言いたげに深い息を吐く。
 荷物が重いのか、腰を曲げているせいでいつにもましてやる気のなさが伝わってきた。

以下略



39: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:25:05.19 ID:+4eN97YB0
 可愛くないことでも今はしたいと思うから、わたしにはこう言うしかできない。

「先輩も候補ってことですよ」

 唇が当たりそうなほど先輩の耳に顔を近づけ、囁いた。
以下略



40: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:25:40.10 ID:+4eN97YB0

 それにしても、ラーメン、パスタときてそばですか……。
 麺が好きなのかも。
 いや、でも、パスタはそうでもないって言ってたしなぁ……。
 思索にふけっていると、かたっという音がした。
以下略



41: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:26:18.25 ID:+4eN97YB0
「ああ、よく考えたらお前がやってもあざといだけだったわ。なら俺がやっても可愛くなるわけねーわ」
「……先輩のばーか」

 つーんとそっぽを向いて数秒。
 そっぽを向いていてはそばが食べれないことに気づいてしまった。
以下略



42: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:26:55.03 ID:+4eN97YB0

 変わらずそばをすすりながら、わたしを真似た返事をする。
 もう諦めているのか、その面持ちに嫌そうな感情は見えない。
 さっきのは多分いつものノリ、ってやつだろう。

以下略



43: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:27:50.85 ID:+4eN97YB0

 まくし立てるように告げ、荷物をまとめて足早に店を出た。

「あ……」

以下略



44: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:28:30.25 ID:+4eN97YB0

 知られてしまえば壊れてしまう。
 先輩はわたしと接触を避けるだろう。
 結衣先輩と同じようにはならない。
 わたしは先輩にとって本物でもなんでもない。
以下略



45: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:29:07.70 ID:+4eN97YB0
 モノレールに乗るのははばかられた。
 さすがにこんな状態では恥ずかしい。
 知り合いに会いでもしたら気まずさメーターが吹っ切れる。

 少し休憩したい。
以下略



46: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:29:49.91 ID:+4eN97YB0
 どうせ報われない恋だ。

「……はぁ」

 無理だ。
以下略



47: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:30:28.78 ID:+4eN97YB0

 不満げに目を細める先輩。
 卓球で熱くなる先輩。
 胡散臭そうにわたしを見る先輩。
 頬を赤らめて頭を掻く先輩。
以下略



48:名無しNIPPER
2015/04/23(木) 20:34:44.41 ID:sH3kb/nf0
あの時の人の続きか。期待してる


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