過去ログ - 八幡「人の評価なんて当てにならねえ」
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42:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/30(木) 05:54:47.43 ID:ecQ0BIE6o
雪ノ下の淹れる紅茶が懐かしいとは、そんなに長い間ここを離れた気はしていないのだが、思った以上に離れていたのかもしれない。雪ノ下はスマートにお茶の用意を始める。

「でも、急に分かったなんて何か情報でも出てきたのかしら」

「朝の裏サイトと何か関係あるの?」
以下略



43:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/30(木) 05:55:26.45 ID:ecQ0BIE6o
「根拠は今朝由比ヶ浜から教えてもらった裏サイトの書き込みだ。雪ノ下、ノートPCを使いたいんだが借りていいか」

「勿論構わないわ」

一応部長に確認し、ノートPCを出すとOSへのログイン画面が表示され俺の手が止まる。
以下略



44:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/30(木) 05:56:00.96 ID:ecQ0BIE6o
「比企谷君が期待外れ、ね。元々期待なんてしてどうするつもりだったのかしら」

「でも、写真を信じて来たんだからそう思われても仕方ないんじゃないかな。あたしも最初に見たとき、えっ!ってなったもん」

本人横にしてディスるとか何なの。つーか俺が見て欲しいのはそこじゃねーから。俺の精神力ゴリゴリ削らないでくれませんかね。
以下略



45:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/30(木) 05:56:34.40 ID:ecQ0BIE6o
「流石にこれだけで全てわかったら探偵になれるだろ。由比ヶ浜、クラスで聞こえてきた話の中で、俺が文化祭の最後で相模にやったことはどの程度知ってる」

「なんかさがみんに酷いことを言ったのは聞いてるかな。隼人君が助けに入ったのも知ってるけど」

「私もその程度はきいたことがあるわ。でも特に矛盾した点は見受けられないのだけれど」
以下略



46:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/30(木) 05:57:33.10 ID:ecQ0BIE6o
「そういうことだ。悪意は俺単体に向いていると思っていい。わざわざ女子が俺を理由に雪ノ下と由比ヶ浜に楯突く理由は無いだろう」

これが今回の顛末になるだろうな。よってマークすべき対象はこの三人に絞られた。

「でも、ホントにこの三人だけかな。他にも協力者がいる可能性とかないのかな」
以下略



47:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/30(木) 05:58:06.90 ID:ecQ0BIE6o
最下層の底辺が一瞬にしてトップカーストと同等の位置に収まるとしたら、相模からしたら許されないだろう。動機になる理由としては十分だ。

しかも助けて貰った葉山にすら俺が認められているとなれば相模の心中は穏やかじゃないどころか、一度は助けてくれたのにどうして比企谷の味方をするのかと想像できる。

全く迷惑な話だ。だから今回相模には折れてもらうことにする。悪いが俺はお人好しではない。その為には不本意だがトップカーストも利用させてもらう。
以下略



48:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/30(木) 05:58:51.01 ID:ecQ0BIE6o
俺が行動に移す前に平塚先生から呼ばれた。内容は裏サイトに関すること。昼休みに生徒指導室へ移動し、詳細を伺う。

「来たか比企谷。裏サイトの件だが画像は私からアップロード先に削除を申請しておいた。当該画像をアップロードした者の特定は行っているが、あまり期待しないでほしい」

「いえ、十分です。ありがとうございます」
以下略



49:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/30(木) 05:59:28.50 ID:ecQ0BIE6o
これからは相模を注視していけばおそらく何かしらのボロを出すと思って待っていればいい。目的が俺であるならいつも通りに過ごし、相手に感知されなければ行動もそう遠くないうちにすることだろう。

由比ヶ浜はほとんど安心しきっているようで、以前と同じように接してくる。どういうわけだか葉山グループから話しかけられる事が稀にあるが、大した変化ではないので許容範囲だ。

だが、そのリーダーが単独行動を起こすのは俺の想定外だ。
以下略



50:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/30(木) 06:00:12.38 ID:ecQ0BIE6o
「やぁ、来たか」

葉山はサッカーのユニフォーム姿で待っていた。部活を抜けてきたのだろうか。総武高校のカリスマは立っているだけで絵になる。それともう一人俺を待っているヤツがいた。

「先輩こんにちはー」
以下略



51:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/30(木) 06:00:47.27 ID:ecQ0BIE6o
「いろは、比企谷が待ってるよ」

「は、はい」

やがて意を決した一色が語り始めた。
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52:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/30(木) 06:01:26.36 ID:ecQ0BIE6o
葉山は普段と変わらない穏やかな表情だが、淡々としつつも言葉を選んでいるようだ。

「気付いたのは当初からかな。確信はなかったけど、チェーンメールの件があってからそういう事は俺らの中で禁忌される行為だという事は仲間内で話していた。だから俺らの中でこんな事をする奴はいないと思っていた」

葉山の言葉に一色の表情は暗い。平静を取り繕おうとしているのが見て取れる。憧れの先輩から死刑宣告を受けたようなものだから当然だろう。
以下略



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