1:野良猫 ◆oiBB.BEDMs[saga]
2015/05/06(水) 10:27:53.82 ID:JvRyHgVUO
過去に一度書いていましたが、自己都合で放置してしまったので、再度載せようと思います。今回は書き貯めといいますか、一応区切りはついていますので、今日中にHTML(←あってるか不安)依頼までやります。
SSというよりは、スマホ小説に近いです。
また、作者がにわかのラブライブファンであり、設定の多くは作者オリジナルとなっております。
タイトルの通り、アライズの物語であり、ミューズは一切出て来ません。
綺羅つばさちゃんの年齢は穂乃果のひとつ上で、絵里ちゃんと同じということにしています。
なるだけキャラクター崩壊はしないようにしてはおりますが、念のためお伝えはしておきます。
それでは駄文めはありますが、どうぞよろしくお願いします。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:野良猫 ◆oiBB.BEDMs[saga]
2015/05/06(水) 10:29:06.26 ID:JvRyHgVUO
真新しい白の制服に身を包み、一人の少女は目を伏せて、静かにその時を待っていた。
やれるだけのことはやった。それは胸を張って宣言したっていい。そう思えるくらいに、彼女は自らの全てを出しきった。
番号と共に名を呼ばれていくのは合格の資格を得た者たちだ。
3:野良猫 ◆oiBB.BEDMs[saga]
2015/05/06(水) 10:30:54.82 ID:JvRyHgVUO
自らを知り、自らの長所を武器として高みを目指す。それぞれがスタンドアローンたるアイドルであり、何よりも自分の実力がものを言う。
それがUTX学院のスタイルだ。
4:野良猫 ◆oiBB.BEDMs[saga]
2015/05/06(水) 10:34:28.58 ID:JvRyHgVUO
†
レッスンは直ぐに始まった。
合同レッスンや個別のレッスンは毎日続いたが、十名も候補生がいながら、ほとんど会話はなく、互いの事などほとんど知りもしないのは変わることはなかった。
5:野良猫 ◆oiBB.BEDMs[saga]
2015/05/06(水) 10:37:12.37 ID:JvRyHgVUO
「でも、少しだけ」
そう言って、つばさはスマートフォンを取り出して、友達へとメールを送る。少しでも認められたという嬉しさがちょっとでも伝わればと、タッチパネルに指先を走らせる。
送信してから驚くほど早く、返事は届いた。
6:野良猫 ◆oiBB.BEDMs[saga]
2015/05/06(水) 10:38:43.87 ID:JvRyHgVUO
「ねぇ、優木さん?」
「はい?」
「私、あなたの歌がとても気に入ったって言ったらどうする?」
7:野良猫 ◆oiBB.BEDMs[saga]
2015/05/06(水) 10:41:46.97 ID:JvRyHgVUO
†
入学して5か月。長いようで短い時間はあっという間に過ぎていた。
「これが製品になる最終的な状態のものだ」
8:野良猫 ◆oiBB.BEDMs[saga]
2015/05/06(水) 10:42:32.00 ID:JvRyHgVUO
「うちの会社は私が生まれる前から大きくはありましたが、それでも父は私の歌をよく聞いてくれました。でも、会社が大きくなっていくうちに、家族の時間は減っていきました」
そしていつの日かほとんど会話もしなくなり、父が家に帰る事自体が少なくなった。あんじゅが父を訪ねて話をしても、返事は素っ気ないものになっていた。
「ある日、私はお友達と一緒に行ったライブを見て、アイドルを目指そうと思いました。歌は小さい頃から好きでしたし、母の薦めで音楽の勉強もしていました。それに何より父にもう一度聞いて欲しかった」
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