24:名無しNIPPER[saga]
2015/05/11(月) 18:41:06.74 ID:sr/n3AUZ0
跳ね除けようとした手を、『おおかみさん』は噛もうとした。
でも、急に彼女は、横へと突き飛ばされた。
草むらから飛び出した、もう一頭の狼が突き飛ばしたからだ。
その狼は男をじっと見つめた。
『おおかみさん』よりも一回り小さく、整った毛並はどこか愛らしく思えた。
その狼は一度低く唸ってから、『おおかみさん』にまた突っ込んでいった。
その二頭は互いに上下を入れ替えながらも争い始めた。
男は、棒のようになった足をどうにか動かして、公園を出た。
なにも分からない
でも、あの狼が、逃げろと言った気がしてならなかった。
それだけの理由だった。
もうちょっとで終わり
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