24:名無しNIPPER[sage]
2015/05/12(火) 22:17:32.25 ID:KHZDwLJxO
 乙 
25: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/05/13(水) 17:49:39.40 ID:KZKKvfE00
 楽しかった時間が終わった。逢瀬の時間は王子にとって、至福のひと時。  
  王城に帰る足取りはやや重い。姫との別れの寂しさを引きずり、そして――  
    
  姉姫「遅かったわね王子」  
    
26: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/05/13(水) 17:50:28.09 ID:KZKKvfE00
 王子(あー…いい気分が台無し) 
  
 自室に戻ってももやもやしていた。 
 姉姫の発言は、相変わらず容赦なく王子の心を蝕んでくる。 
  
27: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/05/13(水) 17:51:13.32 ID:KZKKvfE00
 「うーん、駄目ですね」 
  
 国で探してきた魔法使いに姫の呪いを見てもらったが、やはり駄目だった。 
 今回の魔法使いもかなり優秀という事だったが、期待していた分王子の落胆は大きかった。 
  
28: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/05/13(水) 17:52:00.31 ID:KZKKvfE00
 姫「はい、上がりっ!」 
  
 王子「くうぅ、こっちのゲームは姫様の完勝だ〜」 
  
 姫「ふふふ、ごめんなさい、こちらばかり気持ちのいい思いして」 
29: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/05/13(水) 17:52:39.26 ID:KZKKvfE00
 物語で知る限り、姫がさらわれる理由というのは、さらった者が姫を后にしようというものが多い。 
 だが魔王も小さな姫をさらって后にしようとは、まさか考えないだろう。…いや、ありえるのが怖い所か。 
 それでも后にしようというのならこんな所に監禁するはずはない。とすれば、もっと別の目的があったのか。 
  
 王子(聞いてみたいけど…) 
30: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/05/13(水) 17:53:21.60 ID:KZKKvfE00
 確かに勇者とは、幼い頃は共に遊び、同じ師の下で剣の修行をした仲だった。 
  
 『勇者は才能あるな!もしかしたら将来、魔王を倒すかもしれんな!』 
 『今度、兵団の魔物退治に同行してみたらどうだ勇者』 
  
31: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/05/13(水) 17:54:07.23 ID:KZKKvfE00
 王子(俺に、友達なんて――) 
  
 姫「王子様?」 
  
 王子「え、あ、いやっ」アワワ 
32: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/05/13(水) 17:55:02.00 ID:KZKKvfE00
 姫「王子様が来て下さって良かったです」 
  
 王子「えっ!?」 
  
 心を見透かされたか―― 一瞬、そう思った。 
33: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/05/13(水) 17:55:30.55 ID:KZKKvfE00
 王子(…って何考えているんだ俺は!?) 
  
 姫「王子様?」 
  
 王子「あ、いえっ!」 
34: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/05/13(水) 17:56:59.18 ID:KZKKvfE00
 今日はここまで。 
 王子の心情がわかりすぎてつらい。 
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