過去ログ - 蘭子「眩しさへ、手をのばそう」
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1: ◆1qWFc3G9Mc[saga]
2015/05/13(水) 18:19:13.94 ID:r/hzVa010
※一部アニデレ設定。Pは武内Pではない。

※蘭子の熊本弁が変だったらごめんなさい。

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2: ◆1qWFc3G9Mc[saga]
2015/05/13(水) 18:25:08.42 ID:r/hzVa010
ふと、気がつくと分からなくなっていた。

楽しくて楽しくて、楽しくて忘れていたのかもしれない。

私は神崎蘭子。14歳。4月8日生まれ。血液型A型。趣味は絵を描くこと。好きな食べ物はハンバーグ。
以下略



3: ◆1qWFc3G9Mc[saga]
2015/05/13(水) 18:33:02.86 ID:r/hzVa010
「あ……。みくちゃん、おはよう?」

「おはよう蘭子ちゃん。もう朝だよ?」

彼女は前川みく。同じ芸能事務所に所属する仲間。
以下略



4: ◆1qWFc3G9Mc[saga]
2015/05/13(水) 18:42:29.25 ID:r/hzVa010
然し、そんなことはさしたる問題ではない。

いつも通り黒衣を身に纏えば――。


以下略



5: ◆1qWFc3G9Mc[saga]
2015/05/13(水) 18:55:34.51 ID:r/hzVa010
そんなこんなで、自分の様子がおかしいと思いながら過ごしていると、時計は午後3時を示していた。


「おやつの時間だよ〜」

以下略



6: ◆1qWFc3G9Mc[saga]
2015/05/13(水) 19:06:15.20 ID:r/hzVa010
「蘭子ちゃん?」

かな子ちゃんがお菓子の箱を持って歩み寄ってくる。

「蘭子ちゃん、食べないの?」
以下略



7: ◆1qWFc3G9Mc[saga]
2015/05/13(水) 19:15:40.24 ID:r/hzVa010
「一人……?」

「まあね。みりあちゃんが泣き出しちゃうもんだからさ、みんなそっちに付きっきり」

「そっか……。泣かせちゃったんだ……」
以下略



8: ◆1qWFc3G9Mc[saga]
2015/05/13(水) 19:21:11.29 ID:r/hzVa010
「私もさ、逃げ出したくなるときあるんだよね」

李衣菜ちゃんは独り言のように口を開き、続ける。

「でもさ、楽しいんだよ。楽しいからやめられない。楽しいことをめいいっぱい楽しむってロックでしょ?」
以下略



9: ◆1qWFc3G9Mc[saga]
2015/05/13(水) 21:26:28.56 ID:r/hzVa010
「私だって、楽しくないわけじゃない……」

「嘘。今日の蘭子ちゃん、全然楽しそうじゃない」

「アイドルは、楽しくなくない……」
以下略



10: ◆1qWFc3G9Mc[saga]
2015/05/13(水) 21:34:06.36 ID:r/hzVa010
意外だった。差し出されたヘッドフォンを耳に掛けると、聴こえてきたのは――。

「これ、何かのアニメの曲?」

「アニ……あっ!」
以下略



11: ◆1qWFc3G9Mc[saga]
2015/05/13(水) 21:51:34.13 ID:r/hzVa010
「えっと……」

「いいの。この曲、好き……」

伸びやかで元気な歌声は、どこか私の歌に似ているような気もした。
以下略



12: ◆1qWFc3G9Mc[saga]
2015/05/13(水) 21:58:14.12 ID:r/hzVa010
「説得、ダメだった」

「李衣菜ちゃん、お疲れ様」

「蘭子ちゃん、やっぱり昨日のこと……」
以下略



13: ◆1qWFc3G9Mc[saga]
2015/06/13(土) 12:25:17.76 ID:Z3dKQGvH0
私はただ怖かった。あれは誰?どうしてあんな風に歌えるの?

あれは私?違う。私じゃない。もう一人の……“誰か”。

私は布団に蹲っていた。このまま眠ってしまいたかったが、また邪魔が入る。
以下略



14: ◆1qWFc3G9Mc[saga]
2015/06/13(土) 12:35:21.39 ID:Z3dKQGvH0
―――――――――

――――――

―――
以下略



15: ◆1qWFc3G9Mc[saga]
2015/07/05(日) 19:24:44.90 ID:izcGGKQU0
「蘭子ちゃん、話の続き、しに来たよ」

「どうして……?」

「中途半端は嫌だからね」
以下略



16: ◆1qWFc3G9Mc[saga]
2015/07/05(日) 20:08:52.94 ID:izcGGKQU0
食卓では私はだんまりだった。みくちゃんとアーニャちゃんがただ談笑するだけで、李衣菜ちゃんは黙々と食べ進めていた。

食事を終えると、私と李衣菜ちゃんの二人きりで私の部屋にいた。みくちゃん達は空気を読んでのことか、それぞれ自室にいるのだろが、私には心細かった。というよりは、今は李衣菜ちゃんと二人きりにはなりたくなかった。

「蘭子ちゃんさ、さっきどうして逃げちゃったの?」
以下略



17: ◆1qWFc3G9Mc[saga]
2015/07/05(日) 20:33:46.22 ID:izcGGKQU0
「似てた?何が?」

「……声?」

「声?」
以下略



18: ◆1qWFc3G9Mc[saga]
2015/07/05(日) 20:35:02.33 ID:izcGGKQU0
「“厨二病”って言うんだよ!!」


19: ◆1qWFc3G9Mc[saga]
2015/07/05(日) 21:17:30.99 ID:izcGGKQU0
私は私が誰でもないなんて言ってない。李衣菜ちゃんが勝手に飛躍させただけだ。

「私は――」

違う。私はこうじゃない。私は――
以下略



20: ◆1qWFc3G9Mc[saga]
2015/07/05(日) 21:20:28.05 ID:izcGGKQU0
――――――

「結局さ、なんだったの?」

「神のみぞ知る……」
以下略



21: ◆1qWFc3G9Mc[saga]
2015/07/05(日) 21:43:05.85 ID:izcGGKQU0
翌日、事務所に着くと、みんなとプロデューサーが何か話をしていた。

「だから、そんな急な話は無理だって!」

「そこをなんとかって言ってるんだよ」
以下略



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