31:あざとい ◆05Ai05VQ.M
2015/05/18(月) 20:24:36.85 ID:0jEEJApC0
「てことで、先輩と私、後先生方が手伝ってくれるのでそんな時間はとらせないと思います」
「しかしなぁ……」
俺が決めあぐねた態度を取っていると、一色はトコトコと、俺の方に近づきてきてぺこりと頭を下げる。
どうにも俺は年下に弱い。庇護欲をそそられるというか、無意識に助けたくなってしまう。主に小町ちゃんのせいだと思う。
「わかった……」
力なくうなだれる俺を見て、一色の顔にパァっと笑顔が溢れる。こいつが生徒会長やめるまでこれは続くのだろうか? 気が滅入る。
「相変わらず甘いのね」
何時より三倍増しの冷気と纏いながら雪ノ下は言う。今日の雪ノ下さん怖いです
「じゃあここに、来られない日と、先輩の携帯番号書いて下さい」
そう言って一色は、おしゃまキャットメリーちゃんが所狭しとプリントされたメモ帳を取り出す。こんな小物にも可愛さアピールを忘れない一色マジあざとい。
確か由比ヶ浜と約束してた日は3月下旬の月火だったな。サイゼでのやり取りを思い出しながら、開かれたカレンダーにバツ印を書き込み、空白に携帯番号を書いた。
そういやこいつに番号教えてなかったんだな。
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